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オリックス生命、2017年度決算を発表

オリックス生命は2017年度決算(2017年4月1日~2018年3月31日)を発表した。
1.契約の状況
新契約高は、「終身保険 新ライズ・サポート」の販売が好調だったものの、「終身保険 ライズ」「収入保障保険キープ」などが減少したことから、前年度比75.4%の1兆7,592億円となった。
新契約年換算保険料は、「終身保険 新ライズ・サポート」「医療保険 新キュア・サポート」「定期保険ファインセーブ」の販売が好調だったものの、「終身保険ライズ」などの販売が減少したことから、前年度比94.4%の451億円となった。新契約件数は、前年度比89.6%の63万7千件となった。
保有契約高は、終身保険や収入保障保険、定期保険などの第一分野商品の保有が増加したことから、前年度末比109.6%の11兆4,142億円となった。
保有契約年換算保険料は、第一分野商品のほか医療保険の増加もあり、前年度末比113.8%の2,455億円に、保有契約件数は、前年度末比112.9%の393万6千件と伸長した。
2.収支・資産等の状況
・保険料等収入は、終身保険や医療保険の保有契約が増加したことなどから、前年度比114.0%の3,046億円となった。
・資産運用収益は、有価証券売却益が減少したことなどから前年度比95.1%の677億円となった。
・保険金等支払金は、再保険料の支払いが増加したことなどから、前年度比102.1%の3,085億円となった。
・資産運用費用は、有価証券売却損および為替差損が減少したことなどから、前年度比47.4%の44億円となった。
・基礎利益は、新契約が好調なことにより新契約獲得経費や標準責任準備金の積立負担が増加したため、前年度と比べて200億円赤字幅が拡大し、△402億円となった。
・当期純利益は、再保険取引による一時的な収益が生じたことなどから、前年度比565億円増の377億円となった。
・総資産は、前年度末とほぼ横ばいの1兆8,513億円となった。
◆米国会計基準(SEC基準)による主要な経営指標
オリックスグループは、米国会計基準(SEC基準)を採用しているため、同社においても、会社法基準のほかにSEC基準を採用し、経営管理の指標としている。
・生命保険料等収入は、終身保険や医療保険の保有契約が増加したことなどから、保険料収入が増加し、前年度比120.8%の3,003億円となった。
・資産運用収益は、有価証券売却益が減少したことなどから前年度比56.6%の196億円となり、資産運用費用は、有価証券売却損および為替差損が減少したことなどから、前年度比50.5%の49億円となった。
・生命保険費用は、責任準備金積立負担が増えたことなどから、前年度比125.2%の2,234億円となった。
・税引前当期純利益は前年度比81.5%の417億円、当期純利益は同102.9%の371億円となった。
・総資産は、前年度末とほぼ横ばいの2兆275億円となった。
3.健全性等の状況
◆ソルベンシー・マージン比率
・ソルベンシー・マージン比率は、前年度末から229.5ポイント増の1,566.6%となり、高水準を維持している。
◆格付け(2018年5月25日現在)
・格付投資情報センター(R&Ⅰ)保険金支払能力格付け: A+

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