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三井住友海上がボッシュ社製「CDR」を活用した損害調査を開始

三井住友海上は、11月から、自動車の損害調査において、ボッシュ社が国内販売を開始する、事故発生直前のデータを抽出・解析する機器「クラッシュデータ・リトリーバル、以下『CDR』」を導入する。
従来、自動車事故の損害調査では、お客さま等からの事故状況の聴取や損害車両の確認が中心であったが、ボッシュ社製「CDR」の活用により、自動車の車載記録装置(※)(イベント・データ・レコーダー、以下「EDR」)に記録される事故発生直前の各種データの抽出・解析が可能となるため、これまで以上に適正かつ迅速な保険金支払いが実現される。
同社は、今後も高度な専門性に基づく事故対応サービスの提供を通じて、さらなる品質向上に努めていく。
(※)車載記録装置(EDR)
自動車のエアバッグ制御用コンピュータに内蔵されており、衝突から5秒間さかのぼって車両の挙動や速度等の情報を記録する。日本では法律による車両の装着義務はないが、多くの車種に搭載されている。
1.「CDR」を活用した損害調査の概要
ボッシュ社製「CDR」は、エアバックが作動するなど、自動車に一定以上の衝撃が加わった場合に、衝撃前5秒間の車両挙動や車両速度、ブレーキやアクセルの操作状況、シートベルトの装着状態、ハンドル操作状況、シフトポジションなど、EDRに記録される各種事故データを抽出・解析する。
お客さま等からの事故状況の聴取や損害車両の確認に加え、こうした客観的データを活用することで、正確な事故状況の把握や適切な責任割合の判断につながり、高品質な事故対応サービスが実現さる。さらに、自動車事故の損害調査に要する日数も短縮し、迅速な保険金支払いが可能となる。

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