損保ジャパン日本興亜など、風力発電事業者向けセカンドオピニオンサービスを開始

 損保ジャパン日本興亜とSOMPOリスケアマネジメントは、火災保険に加入している風力発電事業者に対して、運転・メンテナンス中の各種トラブルの際に解決策を提供する「風力発電事業者向けセカンドオピニオンサービス」を11月から開始した。
 風力発電事業者は、運転・メンテナンス中に不具合が発生すると、メーカーマニュアルに従い修繕対応することが一般的である。また、対処に迷った際や不具合がなかなか解消しない場合、風車メーカーやメンテナンス会社へ都度照会し、対処方法の情報を得ている(ファーストオピニオン)。しかし、不具合事象の内容によっては、ファーストオピニオンを得るのに時間がかかってしまうケースや、回答が得られても風力発電事業者にとって対処方法がコスト高となってしまい、実施を躊躇するケースもある。不具合対処の遅れなどの判断誤りが、事故・故障箇所の物的損害の拡大やダウンタイム(操業停止)の長期化など、大きな損害につながるケースも多く、風力発電事業者にとって懸案事項となっていた。
 具体的には、損保ジャパン日本興亜の火災保険に加入している風力発電事業者に対して、SOMPOリスケアを窓口としたセカンドオピニオンサービスを提供する。風力発電事業者のO&M(運用・保守)に関する相談事項について、SOMPOリスケアが風力メンテナンスサービス会社や経験豊富なエンジニア・有識者に見解を求め、その意見を総合的にとりまとめ回答する。このサービスは、保険契約1契約につき年1回まで無料で提供する(2回目以降は有料となる)。
 風力発電事業は、陸上に加え、洋上への展開が進んでおり、事業者のニーズも多様化していることから、両社は、さらに進化させた保険商品や各種サービスの提供を通じて、風力発電事業者の経営安定化を支援し、再生可能エネルギーの普及を後押ししていきたいとしている。

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