三井住友海上とウェザーニューズ社、スマホを活用した内航船向け安全運航支援サービス提供

 三井住友海上は、4月からウェザーニューズ社と連携して、スマートフォンを活用した内航船向けの安全運航支援サービス「SIGNAL(シグナル)」を開始する。このサービスは、ウェザーニューズ社の提供する専用スマホを活用して、内航船が危険海域を航行する際に音声やメールで注意喚起するほか、気象・海象予報や本船周辺海域の映像を専用ウェブサイトで提供するもの。事故の未然防止に役立つほか、安全航路の選定にも活用できる。
 内航船は、CO2排出量が少なく環境に優しいことに加え、大量輸送にも適していることから、政府の掲げるモーダルシフト(国内の貨物輸送をトラック輸送から、大量輸送機関である鉄道または海運に転換すること)推進の手段として注目されており、今後の利用拡大が見込まれている。
◆「SIGNAL」の概要
▽開始時期:2017年4月
▽対象者:内航船(貨物船やタンカー等の商船)を対象とした船舶保険に加入の顧客。
▽利用方法:ウェザーニューズ社が提供する専用スマートフォンを本船に設置して利用する。
▽その他:サービスの利用にはウェザーニューズ社との有償契約が必要。
◆主な特長
▽危険海域航行時のアラート機能
 スマホのGPS機能を活用して、危険海域に接近すると音声やメール、専用ウェブサイトで注意喚起するアラート機能を搭載しており、海難事故の防止・軽減につながる。アラート対象は、「事故多発」「漁具定置」「浅瀬」の3つのエリア。
▽気象・海象予報等の提供
 全国130の港における最新の気象・海象予報に加え、海上警報、台風の進路予測、波高・海流予報を提供することで、より安全な航路での運航を支援する。
▽本船周辺海域映像の配信
 陸上からも本船周辺海域の状況を確認できるよう、スマホカメラの映像を定期的に専用ウェブサイトに配信する。最適航路の選定や本船・陸上間での安全航路の確保に向けた情報共有に役立つ。

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