MS&ADHD、米国NSV社と提携し戦略的ファンド・オブ・ファンズへ投資

 MS&ADインシュアランスグループホールディングスは、このほど米国シリコンバレーに拠点を置くコンサルティング会社「Net Service Ventures Group」(NSV社)と提携し、同社が運営する戦略的ファンド・オブ・ファンズ(ベンチャーキャピタルに投資するファンド)「NSV Wolf Capital」への投資を決定した。
 「NSV Wolf Capital」は、米国シリコンバレーやニューヨークの複数のベンチャーキャピタルに分散投資するファンドであり、入手した先進的なICT情報や戦略アドバイス等を投資家に提供している。MS&ADHDは、今回の投資を通じて、シリコンバレーにおける情報収集力の向上とネットワークの強化を図り、アジア・欧州地域を含めたグローバルなICTイノベーションをグループ全体で推進していく。それに伴い、5月に駐在員をシリコンバレーへ派遣する予定。
 フィンテックの波は保険分野にも押し寄せており、今後もさらなるビジネスモデルの変革が求められる。MS&ADグループでは、こうした環境変化を好機と捉え、フィンテックの源流である米国のベンチャー企業の情報を多面的に収集するため、今回の提携、投資を決定した。
 具体的には、2月からファンド・オブ・ファンズ「NSV Wolf Capital」への投資を開始し、5月に駐在員をシリコンバレーへ派遣。ファンド・オブ・ファンズを通じて、起業初期段階のフィンテック・ベンチャー企業の情報を多く有する「スーパー・エンジェル・ファンド」と呼ばれるベンチャーキャピタルに投資し、新たなビジネスモデルや先進的なICTに関する情報を収集する。
 収集した情報は、ベンチャー企業の動きから未来事業のヒントを得るための分析手法である「ベンチャースキャン」をはじめ、新事業の創造に関する豊富なコンサルティング実績を有するNSV社のノウハウを活かして、MS&ADグループの国内外におけるICTイノベーションの推進に役立てる。

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