新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

三井住友海上がAI技術を活用した為替予測モデルを導入

三井住友海上は、3月から、トムソン・ロイター・ジャパン株式会社および国際基督教大学 教養学部アーツ・サイエンス学科 金子 拓也 准教授と連携して、AI技術を活用した為替予測モデルの導入を開始した。
同モデルは、膨大なニュースやSNS等の情報を、独自テキストマイニング(※)と心理スコアリング技術から心理指数に仕立てたトムソン・ロイターの市場心理指数を利用し、金子准教授の協力のもと、同指数と為替市場の関係性を分析することで、直近指数から将来の為替動向を予測する仕組みである。
今後、投資の意思決定支援ツールとして本モデルを活用していく予定である。
同社は、今後も資産運用の高度化・効率化を通じて、収益力向上に努めていくとしている。
(※)大量のテキストデータをコンピュータ等で定量的に解析し、有用な情報を取り出す技術。
■為替予測モデルについて
1.モデルの概要
同モデルは、AI技術を活用して、当社が独自に開発した為替予測モデルである。市場データならびに市場参加者の心理状態を適時適切に把握し、投資の意思決定に役立てることが可能である。
2.モデルの仕組み
AIのテキストマイニング技術により、日々発信される膨大なニュースやSNSを読解し、人が抱く喜びや恐怖心、ストレス等のさまざまな心理を数値化する、トムソン・ロイターの市場心理指数を使用する。この指数から、世の中にあふれるニュース等が金融市場へ与える影響をリアルタイムかつ定量的・効率的に把握し、国際基督教大学 金子准教授の協力のもと、同指数と為替市場の関係性を分析することで、直近指数から将来の為替市場の動向を予測する。
■導入の背景
従来の人による情報分析や市場予測業務は、ニュースの確認から市場予測までに一定の時間を費やしていた。こうした中、同社は、ニュースが金融市場へ与える影響をリアルタイムかつ定量的・効率的に把握すべく、これまでよりも迅速かつ精度の高い市場予測が可能となる、本モデルを開発し、導入することとした。
■今後の展開
同社は、為替市場のほか、債券等、他の金融市場への活用も検討していく。

関連記事(保険業界ニュース)

損保

三井住友海上、住宅に関する商品・サービス革新に向けたプロジェクト始動

損保

三井住友海上、三井住友海上文化財団による2025年度「コンサート開催地」および「助成先」決定

損保

三井住友海上、テーマパーク専用リスクコンサルティングサービスを開発

損保

三井住友海上、照会応答機能の高度化に向けた業務特化型LLMを開発

損保

三井住友海上、太陽光発電事業者向けケーブル盗難防止サービスを提供開始

損保

三井住友海上、ドラレコによる降雹アラートサービスを提供開始

損保

三井住友海上、病気の早期発見・適切な治療の選択を支援する新たな補償の提供開始

損保

三井住友海上、「全日本選抜柔道体重別選手権大会」で玉置桃選手が優勝

損保

三井住友海上、【人事改革】「スキル型人事制度」を導入

損保

MS&ADホールディングス、W.R.Berkley 社創業家との提携・出資にかかる協力関係 (Investment and Voting Agreements)締結