損保協会、「中小企業におけるリスク意識・対策実態調査2025」を公表
損保協会は、中小企業の経営者と従業員 1,050名を対象に、企業を取り巻くリスクに対する意識・対策実態調査を行った。
本調査は、リスクに対する中小企業の意識、実際の被害内容や被害額、損害保険への加入状況などについて調査したもので、2021年度から毎年実施している。
昨今、気候変動による自然災害の激甚化や、サイバー攻撃件数の増加など、中小企業を取り巻くリスクは、ますます多様化・複雑化している。調査結果ではリスクへの対策実態として「損害保険への加入」が最多(55.5%)となり、保険の重要性がうかがえる結果となった。
また、今回、損害保険の見直し状況を確認する設問を新設したところ、約4割の企業が5年以上見直しを行っておらず、保険内容が最適化されていない可能性がわかった。
同協会は、本調査結果を活用し、中小企業のリスク意識の向上や事業者向け保険の普及促進に関する各種取組みを引き続き実施していく。
<調査結果の主なポイント>
1.中小企業の約8割(81.1%)が事業活動を行う中で何らかのリスクを認識。また、4社に 1社(25.0%)が、何らかのリスクによる被害を受けており、実際に被害にあった企業の約半数(54.5%)が「リスクに対する備えが不足していた」と回答。
2.リスク対策としては、「損害保険への加入」が55.5%で最多。以下「貯蓄(16.3%)」「共済への加入(14.3%)」「BCPの申請等(9.0%)」と続く。
3.損害保険で備えたいリスクは「自然災害」が39.5%でトップ。次に「サイバーリスク」(25.5%)が続く。「サイバーリスク」の認識は5年間で上昇傾向。
4.4割以上の企業が定期的に損害保険を見直している一方で、約4割の企業は5年以上見直していない。損害保険会社に期待することは「定期的な保険の最適化」がトップ。
■中小企業におけるリスク意識・対策実態調査2025 調査結果報告書
https://www.sonpo.or.jp/sme_insurance/assets/pdf/survey/sme_report2025.pdf
■中小企業におけるリスク意識・対策実態調査2025の概要
・調査期間:2025年8月29日(金)~9月1日(月)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象: 中小企業の経営者および従業員 1,050名 ※損害保険契約関係者
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