新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

東京海上ホールディングス、米国農畜産物の価格変動リスクに対するソリューション提供会社Agrihedge,Inc.の買収合意

東京海上ホールディングスは、米国農畜産物の価格変動リスクソリューション提供会社Agrihedge,Inc.(傘下子会社群Commodity & Ingredient Hedging等、以下「CIH」)を970百万米ドル(約1,500億円)(*1)で買収することについて、売買契約を締結した。なお、買収完了は、関係当局からの承認手続き等を条件としており、2025年度第四四半期(1-3月)を予定している。
(*1)株式取得対価。為替レートは2025年10月末レート1ドル=154.1円で換算。
1.本買収の背景と戦略的意義
同社は、海外保険事業の規模・収益の拡大をグループ全体の成長ドライバーと位置づけ、先進国および新興国の両市場において、内部成長力の強化と戦略的なM&Aの推進により、グローバルな成長機会と分散の効いた事業ポートフォリオの構築を追求している。
先進国においては、数々の買収案件を通じ、スペシャルティ種目を中心としたポートフォリオを構築してきており、大型の買収と並行して、既存の事業の更なる強化と収益性の拡大を図るための買収機会も模索し、実施してきた。ここ数年では、2022年1月に米国で有給休暇補償制度に対応した保険を販売する生命保険会社Standard Security Life Insurance Company of NewYork社、2023年8月に米国で中小企業向けのギャップ医療保険を取り扱う保険総代理店Gulf Guaranty Employee Benefit Services,Inc.社を買収するなど、積極的に成長機会への投資を行ってきた。さらに直近では、IgnyteInsuranceの米国におけるコレクターカー向けの保険代理店事業を買収するなど、スペシャルティ種目におけるポートフォリオの更なる拡充を進めている。
今回買収するCIHは、米国で農畜産業者をはじめとする顧客に対して保険代理店業(家畜保険等)およびデリバティブブローカー業(先物/オプション)、ならびにコンサルティング業を通じて、農畜産物の価格変動リスクに対するソリューションを提供しており、かねてより保険代理店としてTMHCC(*2)と取引がある。CIHは、自社開発のリスク管理ソフトウェアを活用し、保険およびデリバティブ両面での総合的なワンストップのサービスを提供することで、魅力的な商品・サービスの提供を実現している。
CIHを買収することで、フィービジネスのソリューション事業を取り込み、収益の源泉の多様化が図れることは、同社グループが戦略として掲げるソリューション事業の推進およびボラティリティを抑えながら成長を実現する戦略とも一致している。また、米国の農業分野において、保険以外のリスクソリューション提供機能を獲得することにより、TMHCC農業保険部門のサービス力向上および競争優位性の更なる強化も実現できる。
(*2)米国HCC Insurance Holdings,Inc.社(TokioMarineHCC社)
2.CIHの概要(*3)
(1)主な事業内容 保険代理店業およびデリバティブブローカー業、コンサルティング業等
(2)レベニュー(フィー収入) 約130百万米ドル(約193億円)
(3)従業員数 約200名
(*3)2025年9月末実績。為替レートは2025年9月末レート1ドル=148.6円で換算。

関連記事(保険業界ニュース)

損保

損保ジャパン、SOMPOリスク、中堅中小企業向け脱炭素経営支援サービス始動

損保

東京海上ホールディングス、自己株式の公開買付けの結果を公開

損保

東京海上ホールディングス、自己株式の取得状況および取得終了

生保

アクサ生命、千葉市・千葉商工会議所・協会けんぽ千葉支部と健康経営の普及推進に関する連携協定を締結

損保

東京海上日動、自動車保険の事故対応サービス領域で株式会社コムテックと戦略的業務提携

損保

SOMPOホールディングス、鎌倉新書と資本業務提携

生保

日本生命、メディカル・データ・ビジョン株式会社の株券等に対する公開買付けを開始

損保

東京海上、業務改善計画の進捗および改善状況について

損保

損保ジャパン、安心・安全な自動運転モビリティ空間サービス実現に向けピクセルインテリジェンス社と業務提携

生保

明治安田生命、明治安田未来共創ファンドからジオフラ株式会社へ追加出資