共栄火災、地震保険損害調査システムの不備による支払保険金計算誤りについて
共栄火災が使用している地震保険損害調査システムにおける計算プログラムの一部に不備が存在し、当該システムで保険金を計算して支払った木造建物の保険金請求案件の一部において、支払保険金の計算誤りが発生していたことが判明した。
本件を厳粛に受けとめ、今後はこのような事態が発生しないよう再発防止に努めていく。
1.地震保険損害調査システムの概要
地震保険の損害調査の効率化・ペーパレス化の観点から、地震保険の損害調査員が、立会調査の結果(建物や家財の損傷量や状況等)を入力すると、その結果をもとに建物や家財の支払保険金を自動計算する損害調査システムを同社で使用している。
2.支払保険金計算誤りの判明経緯
当該システムにおける支払保険金の計算プログラムの一部に不備があることが判明したことから、計算プログラムの総点検を行い、当該システムに存在する不備をすべて特定した。
そのうえで当該不備に起因する保険金の支払誤りが発生していないか、過去案件の全件調査を実施した結果、当該システムで保険金を計算して支払った木造建物の保険金請求案件で支払保険金の計算誤りが1件発生していたことを確認した。
【調査件数(当該システム使用件数)】5,956件
【支払保険金計算誤り件数】1件
3.支払保険金計算誤り案件への対応
支払保険金計算誤りが発生した案件については、該当の契約者様へ案内のうえ適正な保険金の支払いが完了している。
4.システム不備への対応
当該システムについては、計算プログラムの総点検ですべての不備を特定し、システム改修と計算誤りを発生させないための運用面での対処を実施したため、今後同一の事象により支払保険金計算誤りが発生することはないことを確認している。