MS&ADホールディングス、三井住友海上、米国で資産運用子会社を設立
三井住友海上は、スイスの資産運用会社であるLGT Capital Partners Ltd.(以下、LGT社)と共同で、MSR Capital Partners,LLC(以下、MSR社)を米国ニューヨークに設立する。
MSR社は、プライベートエクイティ投資(以下、PE投資)を中心に、米国における外国資産運用を担う。三井住友海上は、外国資産の運用フロント機能をMSR社へ移管し、米国市場の魅力的な収益機会を発掘するとともに、LGT社が持つ投資先の分析技術と投資ノウハウを蓄積する。また、米国の運用体制を整備することで、リスク管理とガバナンス強化を図る。
MS&ADグループは、今後も外国資産運用力の強化を通じて、グループ収益力の一層の向上に努めていく。
1.MSR社の概要
会社名:MSR Capital Partners,LLC
所在地:米国・ニューヨーク州
設立時期:2022年1月(予定)
資本構成:三井住友海上85%、LGT社15%
主な事業内容:PE投資を中心とする資産運用業務
2.背景・目的
世界的に低金利が続く中、多額の資産運用を行う保険会社にとって、外国資産の運用力強化は重要な課題の一つである。特に、PE投資ではローカル・ネットワークを活かした魅力的な収益機会の発掘や、投資先の企業価値の向上につながる投資ノウハウが必要不可欠となる。
三井住友海上は、2006年からLGT社へPE投資の運用を委託してきたが、外国資産の運用力を一層強化するため、米国に共同で法人を設立し、人材を派遣することにした。
3.今後の展開
MS&ADグループは、MSR社をPE投資を初めとする外国資産運用におけるグループの共通プラットフォームとして活用し、グループ各社の資産運用収益力の強化とグループシナジーの創造につなげていく。
また、ESG分野においてグローバル・リーダーの1社であるLGT社とESG投資の取組みを推進するとともに、PE投資以外に魅力的な収益機会を期待する外国資産についても、MSR社の更なる活用を進める。