マニュライフ生命、営業サポートツールに生成AI機能を追加し、営業プロセスを進化させ、顧客体験を向上
マニュライフ生命は、営業職員がお客さま一人ひとりに最適なアプローチを行い、サービスを向上させることを目指し、新たに開発した生成AI機能を同社営業職員が使用する営業用プラットフォームに追加し、運用を開始した。この新しい営業サポートツールは、11月から3つの営業支社で稼働を開始し、2025年上半期には全営業支社に展開する予定である。
マニュライフ生命の親会社であるマニュライフ・ファイナンシャル・コーポレーションは、2024年6月に香港で開催した投資家向けの説明会「Investor Day(インベスター・デー)」で、先進的な生成AIの取り組みを発表した。これを受け、アジア全域においてもAIを搭載したツールの開発を優先して行っている。世界的な生成AIのベストプラクティス、自社の優れた分析チーム、そしてマイクロソフト社の生成AI技術を活用することで、お客さま一人ひとりに合わせた保険商品・サービスの提案を実現するための新たなソリューションを構築した。
マニュライフ生命CEOのブノワ・メスレ氏は、「生成AIへの投資は、同社の変革を加速させ、デジタルとお客さま重視の取り組みを後押ししている。同社は生成AIを活用することで、社員や営業職員のサポートを強化し、お客さまやステークホルダーにより多くの利益をもたらすことを目指している」と述べている。
■同社の営業スタイルを変革
営業職員は、従来のAI、自動化技術、生成AIを組み合わせた営業サポートツールを活用することで、大量のデータをもとに、お客さま一人ひとりに合わせた提案を行い、お客さまが万が一の保障や資産形成に関するさまざまなニーズに対して、適切な判断を行えるよう支援する。
この革新的なツールにより、同社の営業職員はお客さまの属性情報、行動やニーズをより深く理解することで、個々に合わせた対応を行うことが可能となる。
マニュライフ生命チーフ・マーケティング・オフィサーカーラ・ハートライト氏は、「生成AIを同社の営業用プラットフォームに導入することで、営業職員が自分たちのペースでお客さまと効果的に会話をし、お客さまが納得して決断できるようサポートすることができるようになる。また、マイクロソフト社とのパートナーシップは、同社が常に顧客体験を第一に考え、最高の革新的なソリューションを提供し続ける姿勢を示している」と述べている。
■マニュライフ生命が広げるAIの可能性
同社は生成AI技術を活用して、デジタルと顧客サービスのリーダーとしてビジネスの運営やお客さまへの対応を大きく変革していく。
マイクロソフトコーポレーションジャクリーンオフラナガン氏(Head of Financial Services, Regional Business Lead-Americas)は、「マニュライフ生命保険株式会社様が同社の生成AI技術を採用したことは、金融サービス業界におけるAIトランスフォーメーションの可能性を示している。この先進的なツールを市場に投入するため、マニュライフ生命保険株式会社様と協力できることを誇りに思う。このツールを活用することで、お客さまのエンゲージメントだけでなく、業務効率の向上も実現する。今回のパートナーシップは、AIを活用し、有意義でインパクトのあるソリューションを創出するという同社共通のビジョンを体現していく」と述べている。