イギリスの世界的な保険仲介グループHowdenが日本市場に進出、ハウデン・リー・ジャパン株式会社を設立
世界的な保険仲介グループであるHowdenは7月3日に、日本市場への進出について発表した。ハウデン・リー・ジャパン株式会社(以下「ハウデン・リー・ジャパン」)を設立し、キーストーン・アイエルエス・キャピタル株式会社(以下「Keystone」)との保険リンク証券(ILS)のサービス提供に関する資本業務提携を開始する。
また同日、Howden Group Japan Holdings株式会社(以下「Howden Japan」)の代表取締役CEOに多田健太郎氏が就任した。多田氏は、日本国内におけるHowdenの事業の長期的な戦略に基づいた拡大を統括し、これまでは楽天損害保険株式会社代表取締役社長、ガイ・カーペンター・ジャパン代表取締役社長、SBI SSIホールディングス代表取締役社長兼CEOなど、保険業界において数々の要職を歴任してきた。
ハウデン・リー・ジャパンは国内において、生命保険および損害保険会社に対して再保険仲介サービスを提供すると共に、データ分析や資本市場の専門知識を活用した戦略的アドバイスを行う。
Howdenは、日本における再保険仲介サービスを強化するため、保険リンク証券(ILS)のストラクチャリングおよびキャピタルマーケットアドバイザーであるKeystoneに出資した。近年、国内において自然災害やそれに伴う経済的損失の増加、資本調達先の多様化という戦略的ニーズ、再保険ソリューションにおける業界の継続的なイノベーションの追求などを背景としてILS関連サービスに対する需要は大きく伸びている。日本の自然災害プロテクション・ギャップ(保険でカバーされていない自然災害リスク)は保険料換算で300億ドルと世界で2番目に高い水準にあり、地震リスクがその大半を占める。
Howden Group JapanHoldings代表取締役CEOの多田健太郎氏は次のように述べている:
「今回の発表は、Howdenが日本において長期的に事業を展開する体制を確立するための第一歩です。当社は継続して日本の災害レジリエンスと企業の持続的発展に貢献してまいります。
地震や台風などの大規模な自然災害リスクのみならず、サイバー攻撃や地政学的な緊張の高まりなど、日本国内の個人および企業を取り巻くリスク環境はますます複雑化しています。そのような環境の中、日本のお客様には、Howdenのグローバルな専門知識を活用いただきたいと考えています。」