富国生命、米州開発銀行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドに投資
富国生命は、女性・妊産婦の健康と就業を支援する米州開発銀行の取組みに賛同し、同行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンド(以下、「本債券」)への投資を実施した。本債券の取扱証券会社は大和証券が指名され、総額5,000万オーストラリア・ドル(日本円で約49億円相当)全額をフコク生命が購入した。
本債券の受け渡しと資金決済が3月7日に完了した。
中南米・カリブ海諸国は、10代女性の妊娠率が世界で最も高い地域のひとつであるが、望まない妊娠や高止まりする妊産婦死亡率が社会問題となっている。基礎教育修了を待たず妊娠・出産を経験する女性が特に貧困層では多く、就業機会に恵まれず貧困の連鎖を生む一因となっている。
本債券への投資資金は、家族計画に関するコンサルティングや早期の妊婦検診、乳がん・子宮頸がん予防・早期発見プログラム、女性の就業率向上の支援を含む、米州開発銀行による各種プロジェクト等に充当される予定である。
フコク生命では「生命保険事業を営む相互会社として、持続可能な社会の実現に貢献する」という経営方針に則り、ESG課題を考慮した投融資に積極的に取り組んでいる。本債券は、中南米・カリブ海諸国の持続的な経済・社会発展を目指す米州開発銀行による、女性の健康支援と地位向上の実現を目的とするプロジェクト等を後押しするものである。
2023年11月に創業100周年を迎えたフコク生命は、次の100年に向け、次代の相互扶助である「THE MUTUAL」(ザ・ミューチュアル)を掲げ、共感・つながり・支えあいをベースとした相互組織を目指している。本債券への投資は、契約者の大切な資金を運用するにあたり、収益性の確保のみならず、フコク生命の経営理念の一つである「社会への貢献」を実践し得る手法であると位置づけており、今後も同様の投融資を継続的に実施していく。