太陽生命とT&Dフィナンシャル生命、日本国が発行する「クライメート・トランジション利付国債(GX経済移行債)」へ投資
太陽生命とT&Dフィナンシャル生命は、日本国が発行する「クライメート・トランジション利付国債(GX経済移行債)」(以下「当債券」)への投資を決定した。
当債券は、世界初の国によるトランジション・ボンドであり、これまでの国債(建設国債、特例国債、復興債等)と同様に、同一の金融商品として統合して発行することに限らず、調達する資金の使途やレポーティング方法等を示したフレームワークを策定したうえで、国際標準への準拠について評価機関からの認証(セカンド・パーティ・オピニオン)を取得した、脱炭素成長型経済構造移行債(GX(グリーントランスフォーメーション)経済移行債)の個別銘柄として発行される。
日本政府のトランジション戦略は、パリ協定と整合する国際公約の実現に向けて、2050年カーボンニュートラルの実現及び中間マイルストーンである2030年度の目標(2013年比46%の削減)達成のため、今後10年間で官民合わせて150兆円の投資を呼び込む計画であること、政府がこれに先んじてクライメート・トランジション・ボンド・フレームワークに定めた投資を実行することで、GX投資を喚起することとされている。2023年に成立したGX推進法に基づき、同年7月に閣議決定された「GX推進戦略」で策定した目標及び方針に沿って、クライメート・トランジション・ボンド・フレームワークの適格クライテリアが設定された。
当債券の資金使途は、当該フレームワークを満たすものとして、日本政府が選定した研究開発資金及び/または補助金プログラム等となる。民間のみでは投資判断が真に困難な事業であって、排出削減と産業競争力強化・経済成長の実現に貢献する分野への投資に優先順位をつけて、使途の対象とすることとされている。
T&D保険グループは、「T&D保険グループESG投資方針」に基づき、「責任投資原則(PRI)」の考え方や、国連が提唱した持続可能な開発目標である「SDGs」などを踏まえ、環境・社会・企業統治の課題を考慮する「ESG投資」に積極的に取り組んでいる。社会的課題の解決に資する当債券への投資は、こうした取組みの一つ。
引き続き、T&D保険グループは、責任ある機関投資家としての責務を果たし、持続可能な社会の形成に貢献できるよう努めていく。