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第一生命、日本国が発行するクライメート・トランジション利付国債(第1回)へ投資

第一生命は日本国が発行するクライメート・トランジション利付国債(以下、本債券)に投資を行うことを決定した。本債券は、日本政府が掲げるカーボンニュートラルに向けた目標と、産業競争力強化・経済成長を同時に実現していくことを目的に発行された債券。
日本政府は2020年10月に「2050年カーボンニュートラル」を宣言し、翌年4月には中間目標として2030年度に2013年度対比でGHGを46%削減*1するという目標を表明している。こうした中、日本政府はカーボンニュートラルに向けた目標と産業競争力強化・経済成長を同時に実現していくために、今後10年間で約150兆円を超える官民投資が必要であるとし、国として長期・複数年にわたり投資促進策を講ずるために20兆円規模の「脱炭素成長型経済構造移行債(GX移行債)」を発行することを決定している。
本債券は、この枠組みに沿って初めて発行された債券であり、調達された資金はGX推進戦略に基づき「クライメート・トランジション・ボンド・フレームワーク*2」で特定した適格クライテリアに該当する事業に充てられる。初回債である本債券で調達された資金は、カーボンリサイクルなどの革新的技術の社会実装に向けた研究開発・実証プロジェクト等が含まれるグリーンイノベーション基金事業や、電力性能向上によりGXを実現する半導体サプライチェーンの強靱化支援事業等に充当される予定。
同社は本債券への投資を通じ、日本におけるカーボンニュートラルの実現および産業競争力の強化に向けた取組みを資金面からサポートすることで、日本社会における脱炭素成長型経済構造への移行の後押しとなる事を期待している。また、日本政府が掲げる2050年カーボンニュートラル実現の達成確度とその透明性を向上させるため、2030年度削減目標達成に向けた短期目標の定量化や2030~2050年の削減計画の具体化・開示等*3、更なる取り組みの深化が進められることを期待しているとしている。
*1 当該目標について、50%の高みに向けて挑戦を続けことも付言されている。
*2 本債券の発行に向けて「クライメート・トランジション・ボンド・フレームワーク」が策定されている。
本フレームワークは株式会社日本格付研究所とDNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社よりセカンド・パーティー・オピニオンを取得。
*3 DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社のセカンド・パーティー・オピニオンにて発行体に推奨されている事項(Page23)の実施等。

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