第一生命、【インパクト投資】株式会社カケハシへの投資
第一生命は、医療関連サービスの開発・提供を行う国内スタートアップ企業の株式会社カケハシ(以下「カケハシ」)に対し、ESG投融資の一環であるインパクト投資として5億円の投資を実施した。
・調剤薬局向けのクラウド型電子薬歴・服薬指導システム「Musubi」等を開発・提供する国内スタートアップ企業
・Musubiは、タブレット端末の画面を用いた患者の健康状態や生活習慣に合わせた服薬指導、調剤内容等を記録する「薬歴」の作成支援、クラウドを通じた他店舗との服薬情報の一元的管理等が可能
・本システムの活用により、薬剤師が継続的に付加価値の高い服薬指導ができる環境を整えることで、慢性疾患患者の服薬継続率(アドヒアランス)の改善など患者のQOL向上、ひいては将来に向けた持続可能な医療システムの構築への貢献が期待される
《社会的インパクト》
■患者のQOL向上
薬局向けのシステムの開発・提供を通じ、継続的で付加価値の高い服薬指導を行い、患者のQOL向上を実現
本投資を通じて、高い投資収益の獲得を目指すとともに、患者のQOL向上(社会的インパクト)が期待されるカケハシの取組みを資金面からサポートし、その進捗状況を継続的にモニタリングしていく。
同社は、引き続き運用手法の高度化・多様化によって資産運用収益の向上を図りながら、責任ある機関投資家として持続可能な社会の形成に寄与すべく、ESG投融資に積極的に取り組んでいく。
株式会社カケハシ代表取締役社長中尾豊氏は以下のように述べている。
「弊社は「日本の医療体験をしなやかに」をミッションに、明日の医療の基盤となるエコシステムの創出を目指しております。2017年から薬局向けに提供を開始したMusubiの市場シェアは10%を超え、その後も複数プロダクトを展開し、医療従事者やパートナー企業とともに薬局DXを推進してまいりました。厚生労働省による「患者のための薬局ビジョン」や近年の法制度改定等で”薬局の次世代化”が問われる中、Musubiを通じた患者さんと薬剤師の関係性向上や服薬アドヒアランス向上の実例が寄せられています。今後は、製薬メーカー・卸事業者・官庁等との連携による医薬品の流通最適化・供給安定化、処方情報の活用による患者アウトカム向上を実現するための取り組みを行うなど、薬局DXを起点としながら、医療の次世代化と患者さんのさらなるQOL向上を支援することで、ESG投資が目指す”社会的インパクトの創出“にも貢献できるよう、事業に取り組む所存です。」