生保協会、営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢の更なる高度化にかかる着眼点を取りまとめ公表
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生保協会は、生命保険会社における営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢の更なる高度化に資する原理・原則や取組例等を「営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢の更なる高度化にかかる着眼点」として取りまとめ、同会HPに公表した。
同会は「お客さま本位」を同会の会員である生命保険会社の行動原則の一つとして定め、以前から会員各社の取組みを支援すべく様々な施策を実施してきた。
その中でも営業職員チャネルに関しては、顧客本位の業務運営にかかる社会的な要請の一層の高まり、新型コロナウイルス感染症の感染拡大やデジタライゼーションの進展等に伴うリモート環境下での活動機会の増加等の環境変化、元営業職員による金銭詐取事案の発生を踏まえ、2021年と2022年の2回にわたり、会員会社の営業職員チャネルにおけるコンプライアンス・リスク管理の取組みに関するアンケートを実施し、報告書の作成等を行うことで、会員各社の取組みの高度化を後押ししてきた。
本着眼点は、会員各社の取組みを一層後押しすることを目的に、実効的なコンプライアンス・リスク管理態勢の整備を進めるにあたって、会員各社に共通する要素と考えられる対応や留意点について、原理・原則としてのプリンシプルとして示すとともに、参考となる取組例を取りまとめたものである。
■主な内容
I.着眼点5
1.コンプライアンス・リスク管理態勢
(1)経営陣の姿勢・主導的役割
(2)営業組織における管理者(支社長、営業拠点長等)の役割
(3)より良い企業文化の形成に向けた取組み
(4)三線管理態勢の構築
2.コンプライアンス・リスクの評価
3.コンプライアンス・リスクに対するコントロールの整備・実施
(1)業務ルールの明確化
(2)教育・研修
(3)人事・報酬(表彰)制度
(4)営業職員の活動管理
4.コンプライアンス・リスクのモニタリングおよび不適正事象の(予兆)把握時の対応
(1)コンプライアンス・リスクのモニタリング
(2)不適正事象の(予兆)把握時の対応
5.コミュニケーション
(1)社内におけるコミュニケーション
1.営業組織内のコミュニケーション
2.全社的なコミュニケーション
(2)社外とのコミュニケーション
(3)内部通報制度
6.監査
II.着眼点のフォローアップ