第一生命、欧州復興開発銀行が発行する気候レジリエンスボンドに投資
第一生命は、欧州復興開発銀行(以下「EBRD」)が発行する気候レジリエンスボンド(総額約132億円)の全額を購入した。本債券は、EBRDが本邦投資家向けに初めて発行する気候レジリエンスボンドとなる。
同社は、日本全国のお客さまから預かった約38兆円の資金を、幅広い資産で運用する「ユニバーサル・オーナー」として、「QOL向上」、「地方創生・地域活性化」、「気候変動」を重点テーマとしてESG投資を推進しており、以下の通り国際開発金融機関等が発行するSDGs債にも積極的に投資している。
本債券は、気候変動の激化にも適応可能な強靭なインフラ整備等のプロジェクトに資金使途を限定しており、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則に加え、気候債券イニシアチブ(CBI)が発行した気候レジリエンス原則(CRP)に準拠している。本債券によって調達された資金は、海面上昇・洪水等の異常気象に強い湾岸建設や、気候変動に伴う水害により汚染された水域修復を通じた生態系への悪影響を改善する生物多様性保全プロジェクトなどに充てられる。
同社は本債券への投資を通じ、EBRDの気候変動への適応力の高い社会を作る取組みを資金面からサポートする。今後も引き続き、運用手法の高度化・多様化によって資産運用収益の向上を図るとともに、責任ある機関投資家として持続可能な社会の形成に寄与すべく、ESG投資に積極的に取り組んでいく。
【本債券の概要】
発行体 欧州復興開発銀行(S&P格付:AAA、Moody’s格付:Aaa)
発行額 160百万オーストラリアドル(約132億円)
償還期間 15年