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第一生命、アジア開発銀行が発行するエデュケーション・ボンドに投資

第一生命は、アジア開発銀行(以下「ADB」)が発行するエデュケーション・ボンド(総額約60億円)の全額を購入することを決定した。本件は、ADBにとって初めての発行となる教育を重点テーマとした「エデュケーション・ボンド」への投資となる。
同社は、日本全国の約1,000万名のお客さまから預かった約36兆円の資金を、幅広い資産で運用する「ユニバーサル・オーナー」として、「QOL向上」、「地方創生・地域活性化」、「気候変動」を重点テーマとしてESG投資を推進しており、以下の通り国際開発金融機関等が発行するSDGs債にも積極的に投資している。
2021年1月、ADBは新型コロナウイルス感染症後のニューノーマル(新常態)を見据えた教育支援改革を実施する方針を公表した。ADBの推定では新型コロナウイルス拡大による学級閉鎖等の影響を受けた学生は全世界で17億人にのぼると見込まれ、今後、デジタルテクノロジーを活用したオンライン学習教育の充実や、安価で安全なインターネット接続環境の構築などを通じて、アフターコロナにおける質の高い教育機会を増やすための支援を強化することを公表している。この取組みは、学習機会の損失等を軽減し、学生のデジタル化への適応や、各国のデジタルトランスフォーメーションの支援につながるものと期待される。
本債券によって調達された資金は、これらを含むADBの教育・技術・職業訓練関連の取組みに供給される。同社は、本債券への投資を通じてADBの取組みを資金面からサポートする。
今後も引き続き、運用手法の高度化・多様化によって資産運用収益の向上を図るとともに、責任ある機関投資家として持続可能な社会の形成に寄与すべく、ESG投資に積極的に取り組んでいく。
【本債券の概要】
発行体   アジア開発銀行(S&P格付:AAA、Moody’s格付:Aaa)
発行額   75百万オーストラリアドル(約60億円)
償還期間  10年

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