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第一フロンティア生命、フランス国有鉄道が発行するグリーン・ボンドに投資

第一フロンティア生命は、フランス国有鉄道(以下「SNCF」)が発行する米ドル建グリーン・ボンド(50百万米ドル、約52億円相当)(以下、「本債券」)への投資を行った。
同社では「持続可能な開発目標(以下、SDGs)」の達成に向け、以下の主要6テーマにフォーカスし、優先的に取り組んでいる。
この中で、資産運用分野を中心とするテーマとして「ESG取組みの推進」を選定している。
本取組みの一環として今回投資する債券は、ISSESGによる第三者認証を得たグリーン・ボンド・フレームワークに基づいて起債されたものである。本債券はSNCFとして、日本の投資家を対象に起債する初めてのグリーン・ボンドであり、第一フロンティア生命が発行額の全額を購入した。
SNCFは、フランスおよび世界において、旅客・貨物郵送およびロジスティクスを手掛ける最大手であり、フランス政府が100%保有する国有鉄道会社である。フランス経済において、鉄道輸送は乗客と貨物の輸送量の10%に貢献する一方でCO2総排出量は0.6%と、その他の輸送手段に比べて温室効果ガス排出量が少ない特徴があり、SNCFは鉄道輸送を促進するため「全ての人にとってアクセス可能な移動手段の提供」を目標として掲げている。またSNCFは、鉄道輸送における温室効果ガス排出量削減にも積極的に取り組んでおり、2035年までにディーゼル車両を廃止することやブレーキやエンジンの性能向上を通じて、高速鉄道での燃料消費を最大12%削減することを目指している。本債券により得られた資金は、SNCFグループの保有するフランス国内外における鉄道システム・鉄道網の保持・拡充・改善に充当される。
同社は、持続可能な社会の達成に貢献するために、お客さまから預かった約8.5兆円の資金を運用する機関投資家として、責任を持った投資を推進していくことが非常に重要であると考えている。今後も引き続き、責任ある機関投資家として持続可能な社会の形成に寄与すべく、SDGs債の投資に積極的に取り組んでいく。
【本債券の概要】
発行体   フランス国有鉄道(Moody’s格付け:Aa3、S&P格付け:AA-、Fitch格付け:A+)
発行額   50百万米ドル(52億円相当)
償還期間  30年

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