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朝日生命、世界銀行が発行する「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」に投資

朝日生命は、世界銀行(正式名称:国際復興開発銀行(IBRD)、ムーディーズ:Aaa、スタンダード&プアーズ:AAA)が発行する期間15年、総額48百万米ドル(約50億円相当)の「サステナブル・ディベロップメント・ボンド」(以下「本債券」)への投資を行った。
本債券への投資は、開発途上国の高齢化問題への対処を投資テーマとしており、同問題への取り組みの重要性を世界銀行が投資家と共に提起するのは初めてとなる。本債券は、債券の発行体である世界銀行と資金の出し手である朝日生命の直接的な協議を経て実現に至った取引であり、多数の投資家が参加する公募債とは一線を画した形態にて、世界銀行が朝日生命のみを対象に発行した債券である。本債券の主幹事には大和証券グループ本社傘下の大和証券キャピタル・マーケッツヨーロッパリミテッドが指名された。
栄養、衛生、健康、教育等を改善した国々では、経済的な幸福度向上や長寿化が見られるが、アジアを含む多くの国では出生率が低下している。その結果、人口動態および社会経済的な変化により、家族だけによる高齢者介護ができない可能性が高まり、高齢化は多くの開発途上国において急速に顕著な問題になりつつある。現在、東アジアやラテンアメリカが、高齢化が進行している国として報告されているが、高齢化が進行していない国々でも、多くの国は今後数十年で高齢者人口の割合が急速に増加すると見られている。
世界銀行は、年金改革の実施や非感染性疾患(高血圧、糖尿病、癌等)など高齢者が抱える健康問題の予防と対処、介護ニーズへの対応等を通じて、高齢化問題に直面している開発途上国を支援している。これには、政府機関の介護レベル評価機能の改善、介護サービスの質の向上、人材育成と介護サービスの効率化、都市や農村部における公共の介護施設の建設など、高齢者ケアを提供するシステムの開発や管理の支援も含まれている。
(※)
朝日生命は、中期経営計画「TRYNEXT」において「一人ひとりの”生きる”を支える」というビジョンの下、第三分野商品を中心にお客様ニーズに応えていくこと、とりわけ介護保障の更なる普及に努めること等を通じて「社会に貢献し、お客様から信頼され、選ばれ続ける会社」となることを目指している。資産運用においても、同様の理念を持ち、持続可能な社会の実現に貢献していくため、ESG投融資への取組みを一層推進していく。
(※)上記プロジェクトは、事例のご紹介のみを目的としており、今回の世界銀行債券の資金の活用を上記プロジェクト又はその分野に限定するものではない。

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