日本生命、米州開発銀行が発行するサステナブル・シティ・ボンドに投資
日本生命は、この度、国際開発金融機関の米州開発銀行(Inter-AmericanDevelopmentBank、以下「IDB」)が発行するサステナブル・シティ・ボンドに1.4億豪ドル(約104億円)投資した。なお、サステナブル・シティ・ボンドの発行はIDBにとって初めてであり、同社にとっても初めての投資となる。
IDBは1959年に設立された国際開発金融機関であり、南北アメリカ大陸に加え、日本や欧州など48の加盟国により構成されている。IDBは貧困と不平等を減らす持続可能な取り組みを支援することで、中南米・カリブ諸国の生活の質を向上させることを目指しており、「持続可能な開発目標(SDGs)」達成に向けて取り組んでいる。
サステナブル・シティ・ボンドは、持続可能なまちづくりを目的とする債券で、調達した資金は、中南米・カリブ諸国における都市部の居住環境や上下水道の改善、公衆衛生の観点でも重要となる過密な生活環境の緩和、女性向け住宅取得支援策を通じたジェンダー格差の是正、低所得者向け低炭素住宅※の建設などの取り組みに活用されることにより、SDGsの一項目である「住み続けられるまちづくりを」に寄与する。同社は、サステナブル・シティ・ボンドへの投資を通じて安定収益を確保するとともに、投資資金が持続可能な社会形成の一助となること、および、新型コロナウイルスによる打撃を受ける当該地域への支援となることを期待している。
※二酸化炭素の排出の抑制に資する住宅
同社は、環境や地域・社会と共生し、経済・企業と安定的な成長を共有していく観点から、環境問題の解決や社会貢献に資するESG投融資を積極的に実施しており、SDGsの達成に貢献するサステナブル・シティ・ボンドへの投資もその一つと位置付けている。
今後も、社会公共性・投資採算性を踏まえ、ESG投融資を推進することで、契約者利益の一層の拡大に努めるとともに、持続可能な社会の形成に貢献していく。
<サステナブル・シティ・ボンドの概要>
名 称 サステナブル・シティ・ボンド
発 行 体 米州開発銀行(IDB)
同社投資額 1.4億豪ドル(約104億円)
<IDBによるSDGs達成に向けた取り組み例>
■ウルグアイ:都市部の居住環境・生活の質の改善
■アルゼンチン:低所得者の生活の質向上と温室効果ガスの削減
<今回の案件と関係の深いSDGs目標>
目標11:住み続けられるまちづくりを都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする