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日本生命、プライベートエクイティファンドを通じたインパクト投資を開始

日本生命は、このほど、インパクト投資を開始した。具体的には、同社子会社であるNipponLifeGlobalInvestorsAmericas,Inc.が運用するファンドを通じ、TPGCapitalL.P.P.(以下「TPG社」)の関連会社が運用する「TheRiseFundII,L.」(以下「当ファンド」)に、20百万米ドル(約21億円)投資することになったもの。当ファンドは、経済的リターンの獲得と同時に環境・社会的インパクトを創出、計測し、SDGs達成への貢献を実現するプライベートエクイティファンドである。
当ファンドの実質的運用者であるTPG社は、1992年の設立以来優れた運用実績を有する米国の大手プライベートエクイティ投資会社であり、経済的リターンの獲得と併せて、投資先企業がもたらしたSDGs達成への貢献などの環境・社会的インパクトを定量的に評価するインパクト投資を2017年から行っている最も先進的な運用者の1社となる。
当ファンドでは、主要投資テーマを、「ヘルスケア」「教育」「金融サービス」「再生可能エネルギー」「食糧・農業」の5つとしており、新型コロナウイルス感染症拡大のもとで、公衆衛生の改善や医療の充実などを通じ、環境・社会課題の解決に資するインパクト創出を志向する企業も潜在的な投資対象に含まれると考えられる。
SDGs達成への貢献などの社会的インパクトの測定方法は現時点では業界標準として定まったものはない。日本生命は当ファンドへの投資を通じ、TPG社や世界の先進的なインパクト投資家との情報交換を行い、グローバルなインパクト投資の潮流や定量的なインパクト測定に関する知見を蓄積し、今後の同社のインパクト投資の拡大・発展に活用していく。
なお、同社は、環境や地域・社会と共生し、経済・企業と安定的な成長を共有していく観点から、環境問題の解決や社会貢献に資するESG投融資を積極的に推進しており、当ファンドへの投資は、同社におけるESG投融資の取り組みをさらに発展させるものとなる。今後も、社会公共性・投資採算性を踏まえ、インパクト投資を含むESG投融資を推進することで、契約者利益の一層の拡大に努めるとともに、持続可能な社会の形成に寄与していく。
<当ファンドの概要>
名称:TheRiseFundⅡ,L.P.
運用者:TheRiseFundGenParⅡ,L.P.
投資対象:SDGs達成への貢献が期待される未公開企業の株式
投資地域:グローバル
同社投資額:20百万米ドル(約21億円)

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