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第一生命、AI-OCR基盤の導入により事務オペレーションをオートメーション化

第一生命は、2020年7月より保有契約の手続処理(保全)領域にAI-OCR基盤を導入する。
同社では、契約内容の変更、保険金・給付金のお支払いの事務処理を進めるため、1日平均で約7万枚の書類やイメージ等を目視で点検している。これまでもデジタル化やRPA、チャットボット等の導入といった自動化を進めてきたが、今回、AI-OCR基盤を導入することで、請求書など同社所定の帳票のみならず、病院が発行する診断書や本人確認書類である健康保険証といった非定型帳票含め、約700種類の帳票を自動的に読み取り、事務処理のさらなる効率化を実現する。
本基盤は、定型・非定型すべての帳票種類の認識および文字認識において、AI-OCRエンジンの確信度※1による制御を実現している。読み取った情報の確信度が高い場合はそのまま処理する一方、確信度の低いものは自動的に抽出され、人の目による確認・補正というステップに流れるため、効率的な事務オペレーションを実現できることが特徴である。このように、非定型帳票も対象に含めて、確信度を活用した自動化を実現した事例は生命保険業界で初めて※2となる。
導入にあたっては、AI機能を活用し、各ベンダーにおける学習に加え、同社サイドでは難易度の高い手術名等をはじめ、20万件以上の診断書や請求書の手書き文字等を学習させることで、全体で9割を超える読取精度を実現した。今後も、パターン数が非常に多い病院発行の領収書や診療明細書等についても学習を進め、導入範囲を拡大することで、年間約300万件の手続きにおける目視での書類点検や、記載内容の入力業務等について約40%の効率化を目指す。
今後も、同社グループでは、お客さまの利便性向上と効率性の確保を目的として、テクノロジーを積極的に活用しながら、事業変革を進めていく。
※1 ”確信度”とは、AIの算出するOCR結果に対する正解確率であり、いわばAIの自信度。
※2 2020年6月時点、同社調べ。

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