第一生命、株式運用におけるESG投資の高度化
第一生命は、日本全国の約1,000万名の保険契約者から預かる約36兆円の資金を幅広い資産で運用する「ユニバーサル・オーナー」として、ESG投資を積極的に推進している。今般、ESG投資の更なる高度化に向けた取組みの一環として、①国内株式ESGファンドのインハウス運用に気候変動要素を組込むとともに、②外国株式運用全体の投資プロセスにESG要素を組込むことを決定した。
①国内株式ESGファンドのインハウス運用(外部に委託しない自家運用)に気候変動要素を組込
・GPIFも採用する環境株式指数である「S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数」を使用し、炭素効率性(売上高当たりの炭素排出量)が高い銘柄を、同社の投資対象候補の銘柄群に追加
・同社リサーチ(※)に基づき、気候変動要素がネガティブな財務インパクトを与えると判断される銘柄を除外した上で、投資対象ユニバースを選定
※2019年度、気候変動リスク・機会の観点での分析に基づいた社内投融資ランクの調整を開始
②外国株式運用全体の投資プロセスにESG要素を組込
・2019年度、外国株式運用の一部資金において、アラベスク・エス・レイが算出するESGスコア(※)を使用してポートフォリオを構築する外国株式ESGファンドのインハウス運用を開始し、手法の効果検証を実施・2020年度からは同ファンドのスクリーニング手法を外国株式運用全体の投資プロセスに導入
※世界の主要上場企業7000社超のESG関連データを日次で収集し、AIを用いてESGスコアを算出