第一生命、国際復興開発銀行が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンドへ投資
第一生命は、世界銀行グループの国際復興開発銀行(以下「IBRD」)が発行するサステナブル・ディベロップメント・ボンド(総額約108億円)の全額を購入した。本債券は、食品ロス・廃棄問題への取組みを重点テーマとしており、同社は国内機関投資家として初めて本債券に投資する。
同社は、日本全国の約1,000万名のお客さまからの保険料をもとに、約35兆円の資産を運用する機関投資家(ユニバーサル・オーナー)として、「QOL向上」、「地方創生・地域活性化」、「気候変動」を重点テーマとしてESG投資を推進しており、以下の通り国際開発金融機関等が発行するSDGs債にも積極的に投資している。
世界では8億人以上の人々が飢えに苦しむ一方で、先進国における過剰供給や、開発途上国における農業インフラの未整備による食品ロス・廃棄によって世界で生産される食品の3分の1が無駄になっており、これによって排出される温室効果ガスは世界の総排出量の8%を占めると言われている。IBRDは、グローバルな課題となっているこの食品ロス・廃棄問題に対し、重点的に取り組んでいる。
本債券によって調達された資金は、農作物の貯蔵技術の向上や食品廃棄物のリサイクル事業等、IBRDの食品ロス・廃棄問題への取組み等に供給される。
同社は、本債券への投資を通じて安定収益を確保するとともに、食品ロス・廃棄の問題の解決に向けたIBRDの取組みを資金面からサポートし、その進捗状況等を継続的にフォローしていく。今後も引き続き、運用手法の高度化・多様化によって資産運用収益の向上を図るとともに、責任ある機関投資家として持続可能な社会の形成に寄与すべく、ESG投資に積極的に取り組んでいく。
≪参考≫これまでの国際開発金融機関発行のSDGs債への投資事例
・発行体:欧州復興開発銀行
・債券名称・リリースURL
マイクロファイナンス・ボンド:https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2015_069.pdf
ヘルス・ボンド:https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2017_078.pdf
環境保全債:https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2019_018.pdf
・発行体:国際金融公社
・債券名称・リリースURL
インクルーシブ・ビジネス・ボンド2:https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2014_085.pdf
・発行体:国際復興開発銀行
・債券名称・リリースURL
グリーンボンド:https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2019_019.pdf
・発行体:米州開発銀行
・債券名称・リリースURL
EYEボンド:https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2015_027.pdf
・発行体:アフリカ開発銀行
・債券名称・リリースURL
フィード・アフリカ・ボンド:https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2016_062.pdf
ライト・アップ・アンド・パワー・アフリカ・ボンド:https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2017_034.pdf
・発行体:アジア開発銀行
・債券名称・リリースURL
ヘルス・ボンド:https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2016_097.pdf
ジェンダー・ボンド:https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2017_053.pdf
・発行体:予防接種のための国際金融ファシリティ
・債券名称・リリースURL
ワクチン債:https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2019_025.pdf
【本債券の概要】
発行体 国際復興開発銀行(S&P格付:AAA、Moody’s格付:Aaa)
発行額 1,900百万メキシコペソ(約108億円)
償還期間 5年