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生命保険協会、株式価値向上に向けた取り組みについて

生命保険協会は、株主・投資家の立場から、株式価値向上に向けた取り組みについて、昭和49年度より44年間に亘り継続的に調査を行っている。
同協会では、企業と投資家の対話の充実、ならびに課題意識の共有化が株式価値を向上させ、ひいては株式市場全体の活性化につながるものと期待している。
このような観点から、同協会では、平成29年度も企業および投資家の意識や取り組み等についてアンケート調査を行い、株式価値向上に向けた更なる改善、取り組みについて要望を取りまとめた。また、平成29年度は、生命保険会社がスチュワードシップ活動をより実効的に行っていくための研究活動を実施しており、その概要を「特集」としてまとめた。
≪企業向けの要望事項≫
コーポレート・ガバナンス
① 取締役会運営におけるPDCAサイクルの確立
② 社外取締役の機能発揮に向けた取り組みの充実
経営戦略
③ 数値目標と事業戦略を伴う経営計画の公表
④ ESG情報の開示の充実
財務戦略
⑤ 資本コストを踏まえた ROE の目標設定と水準向上
⑥ 経営ビジョンに則した事業ポートフォリオの見直し
⑦ 成長投資への手元資金の活用
⑧ 中長期の平準的な水準として、配当性向 30%以上
対話
⑨ 経営陣による対話内容の共有と対話への積極的な参加
⑩ 対話要員の拡充
対話(議決権行使)
⑪ 過年度議案に対する投資家の反対理由の分析も踏まえた議案内容の説明充実
⑫ 投資家による議案内容の検討時間確保のための環境改善
≪投資家向けの要望事項≫
対話
① 中長期的視点での対話推進
② 対話要員の拡充
対話(議決権行使)
③ 企業の状況を踏まえた賛否判断と議決権行使プロセスの透明性向上

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