日本生命、海外ストラテジックベンチャーファンドへ投資
日本生命は(以下「同社」)は、米国の資産運用子会社であるニッポンライフ・グローバル・インベスターズ・アメリカス・インク(以下「NLGI アメリカス」)が運用する海外ベンチャー投資ファンド「NLI Strategic Venture Investment Fund」(以下「同ファンド」)に、94百万米ドル(約100億円)の投資を行うことを決定した。
同社は1970年代より海外ベンチャーファンド投資に取組んでおり、2003年からはNLGIアメリカス等の海外運用拠点を活用し継続的にベンチャーファンド投資を行う等、長年にわたって培ってきたシリコンバレーにおける強いネットワークと運用者選別能力をいかしながら、良好な運用実績を実現してきた。
同ファンド、NLGIアメリカス等のネットワークもいかし、世界的に著名なYコンビネーターといったアクセラレーター(※)にアクセスし、ビックデータや AI 技術の活用等により今後大きな投資機会が見込まれる「フィンテック(保険、アセットマネジメント、資産管理、投資インフラ等)」や、同社が注力している「保険+α(子育て支援、ヘルスケア、高齢社会
対応等)」領域への投資を通じ、高い運用利回りの獲得を目指す。
※ 設立間もないベンチャー企業に対して経営指導等を行い、ビジネスを加速させる企業・団体。
同社では、これまでも先端 IT の活用を進めてきたが、今年度より新たに「イノベーション開発室」を設置し、AI 等の先端技術を事業推進・事業開発に積極的に活用する取組を加速・強化していく方針である。同ファンドでは、高い利回りの確保に加えて、優良なテクノロジーやビジネスを有する企業へのアクセスを通じ、先端 IT 等の情報収集を積極的に進めていく。また、イノベーション開発室と連携をとり、収集した情報の活用・還元に加えて、「フィンテック」や「保険+α」領域の有力ベンチャー企業への戦略的な共同投資、協業、更には新たな商品・サービスの共創を図り、保険契約者への投資収益+αの還元と社会的課題の解決を目指す。