第一生命、海外私募REITファンド・オブ・ファンズへ投資
第一生命は、先進国を中心とした私募REIT(※1)への投資を行うファンド・オブ・ファンズ(以下「FoFs」)(※2)に対し100億円の投資を決定した。
同社は、これまでも中長期的な収益力向上の観点から、投資対象の多様化を進め、動産投資においても、オフィス・住宅・物流等への用途分散を推進してきたが、更なる投資分散を図るため、海外不動産へ投資対象を拡大する。
投資にあたっては、不動産物件への直接投資ではなく、グローバルで大手の不動産投資顧問会社が運用するFoFsに投資する。複数の私募REITを組み込むFoFsに投資することで、15か国程度、500物件以上の投資対象に効率的に投資することができる。また、不動産物件への直接投資に比べて流動性(換金性)も比較的高く、市況悪化時の損失リスクの抑制が期待できる。
加えて、当ファンドはESG(※3)の観点も考慮して投資先の私募REITを選定しており、組み入れられる私募REITは、いずれも「GRESBリアルエステイト評価(※4)」を獲得している。
(※1)REITとは、投資家から集めた資金で不動産へ投資を行う投資信託(ファンド)。また、取引所に上場されず、機 関投資家等、特定の投資家を対象に販売されるREITを私募REITと言う。
(※2)複数の投資信託(ファンド)を組み合わせて、一つのファンドとしたもの。一つのファンドへの投資によって、実質的に複数の運用会社のファンドに投資することができ、リスク分散が期待される。
(※3)E・S・G とは、それぞれ Environmental、Social、Governance の頭文字。
(※4)「GRESBリアルエステイト評価」は個々の物件毎ではなく、不動産ポートフォリオ全体におけるESGへの配慮を測るグローバルな評価指標である。