住友生命、米国子会社Symetraに増資
住友生命は、米国子会社であるSymetra Financial Corporation(以下、「シメトラ」)に対し、シメトラの事業拡大、特に団体生命・就業不能保険分野の拡大に向けた買収案件のために、900百万ドル(約1305億円(145円/ドル換算))の増資を行うことを決定した。
今回の増資およびシメトラの個人年金販売を支えるために2024年に実施した増資(650百万ドル、1004億円※)を合わせると、総額1550百万ドル(約2309億円※2)の追加出資となる。
住友生命は、シメトラのビジネスの拡大・成長を支援し、住友生命グループとして米国市場における収益拡大を目指していく。
※当時の為替レートに基づき算出。
1.増資の背景・狙い
住友生命は、シンガポールを軸としたアジアでの事業拡大とともに、今後も成長が見込まれる北米市場におけるシメトラの事業拡大も、海外事業戦略の中核に位置付けている。
シメトラに対しては、2016年の完全子会社化以降、株主として長期的に経営に関与し、その事業拡大を支援してきた。
その結果、米国の好調な個人年金市場の拡大を追い風にした個人年金部門を中心に、ストップロス保険や団体生命・就業不能保険等を展開する企業保険部門、ユニバーサル保険や定期保険を中心とした個人保険部門の各事業部門とも順調に事業を拡大している。
今回のシメトラによる事業買収※1は、今後の成長が見込まれる米国の団体生命・就業不能保険分野におけるシメトラの市場プレゼンス向上や収益性・事業効率の向上が見込まれるほか、シメトラのビジネスポートフォリオの一層の充実に寄与するものと考え、買収を支援すべく増資を決定した。