チューリッヒ生命、2025年ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査を実施
チューリッヒ生命は、全国1,000人のビジネスパーソンを対象に、今年で8回目となる「ストレスと働き方に関する調査」を実施した。今回の調査では、ビジネスパーソンが現在抱えているストレスの要因に加えて、仕事におけるやりがいの実態、育休取得に対する意識、希望する定年退職年齢、ウェルビーイングの認知度などを調査した。
調査の結果、「給与・賞与」が“ストレスの要因”でも“やりがい”でも1位となり、経済環境がビジネスパーソンのメンタルに大きく影響していることがうかがえる。また、希望する定年退職年齢は、4割以上が「65歳以上」と回答し、「生活費や住宅ローンが残っているので働かざるを得ない」「年金だけでは暮らせない」など、老後の経済的不安が背景にあることも明らかになった。
【調査結果サマリー】
■ポイント1~ビジネスパーソンのストレスの要因第1位は、5回連続で「給与・賞与(金銭面)」
勤務先でストレスを感じる要因のトップは、今年も「給与・賞与(金銭面)」で5回連続の第1位となった。背景には、物価高や生活費の上昇による家計への負担、将来に対する経済的不安があると考えられる。新しい働き方が広がる一方で、給与や待遇といった根本的な安心感を求める声が、変わらず強いことが示された。
■ポイント2~年代によって仕事のやりがいは異なる。20代から50代までの全世代で「給与・賞与」が最多
最もやりがいを感じる場面として、20代から50代までの全世代で「給与・賞与をもらったとき」が最多となった。特に20代では約30%が「給与・賞与をもらったとき」と回答し、経済的な報酬が働くモチベーションの中心であることがわかる。一方で40代、50代では「感謝をされたとき」「人や社会の役に立ったと実感したとき」など、人間関係や社会的貢献に関する要素を重視する傾向が見られ、年代ごとに価値観の違いが明らかになった。
■ポイント3~希望する定年退職年齢「65歳」が27.5%で最多
希望する定年退職の年齢を聞いたところ、「65歳」(27.5%)が最も多く、「60歳」(15.3%)を大きく上回る結果となった。65歳以上と回答した方は41.8%で、人生100年時代と言われる中、年齢を重ねても働きたい意欲がある方が一定数いることがわかった。
■ポイント4~男性の約5人に1人が育休の取得経験あり
既婚者における育休取得率は男性約18%、女性約37%で、男女差はあるものの一定の広がりを見せている。育休を「1ヵ月以上取りたい」と考える人は44.1%に上り、意欲の高さがうかがえる一方で、取得を難しいと感じる人も多く、制度や職場環境の整備が今後の課題として浮き彫りになった。
■ポイント5~フルリモートとフル出社の二極化
一週間の平均在宅勤務日数では、「0日(フル出社)」(63.4%)が1位、「週5日」(14.7%)が2位となった。完全なオフィス勤務へ回帰した企業が多い一方で、在宅勤務が定着した企業も一定数あり、二極化していることがわかった。
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