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明治安田生命、 子育てに関するアンケート調査を実施

明治安田生命は、0歳から6歳までの子どもがいる既婚男女に「子育てに関するアンケート調査」を実施した。
1.子どもを望む気持ちについて
2人目の壁さらに高く 「2人目を望む」人が過去最少
・未婚率の上昇や晩婚化などを要因とし、2024年の出生数が70万人を割り込むなど、少子化はいっそう深刻化している
・そこで同社の調査では“2人目の壁”にフォーカスし、0~6歳の子どもが1人いる男女に「2人目を望むか」を聞きいた
・「2人目を望む」人の割合は33.3%と、前年から3.0pt減少し、2018年の調査開始以来過去最低の割合となり、“2人目の壁”が高まっていることが明らかになった
・「2人目を望む」ことにネガティブな人(2人目は欲しいが難しい・欲しいと思わないと回答した人)の理由をみると、「年齢的な不安」(49.8%)、「将来の収入面への不安」(45.5%)、「生活費がかかる」(34.6%)といった、年齢・金銭的な要因が中心だった
・一方で、ネガティブな回答をした人のなかでも、経済的な状況などが改善すれば「2人目を望めるようになる」と回答した人が約7割(69.8%)となり、その理由のトップ3は「自身の収入アップ」(35.5%)、「配偶者の収入アップ」(31.2%)「物価高がおさまれば」(24.3%)となる。金銭面での悩みは“2人目を望む”ことの大きな“壁”であることがわかる
・また、金銭面に加え、自身や配偶者の“働き方”が柔軟であれば「2人目を望める」
(自身の働き方が柔軟であれば:21.6% 配偶者の働き方が柔軟であれば:18.9%)といった回答もみられ、夫婦双方の柔軟な働き方も、2人目の壁を超える重要な要素かもしれない
2.子育て世帯のお金について
子育て費用の負担感が8割を超えるも、子どもの習い事を節約する親は僅か15%
・子育て費用の1人あたり月額平均は41,162円と前年の最高値(41,320円)から横ばいとなり、依然として物価高の影響により高止まりの状況で、子育ての費用を負担に感じている人は8割(83.3%)を超えている
・最も負担に感じる子育て費用は「食費」(46.7%)で、次いで「習い事・お稽古事」(36.3%)、「保育園・幼稚園代」(35.9%)の順となった
・また、全体の半数近く(45.6%)が子育て費用を節約していると回答し、節約している項目は「食費」(50.0%)や「衣類費」(44.2%)を節約しているという回答が、上位を占めた
・一方で、「習い事・お稽古事」を節約している人は、わずか15.1%にとどまった
・「子どもの習い事を節約しない」理由では「子どもの将来への投資だと思うから」(62.0%)が最も多く、家計の負担は重くても、習い事を続けさせる“子の将来を想う親の気持ち”が浮き彫りとなった
3.子育て中の男女の働き方について
(1)共働きの女性の就労状況
共働き世帯の妻 子育てのために「就労を制限している」人が7割超
・物価高による子育て費用の高止まりが家計に重くのしかかり、共働きで収入を確保する家庭が増え、仕事と育児を両立する必要性は、ますます高まっている
・こうしたなか、共働き世帯の妻の7割以上(71.7%)が、「時短勤務」や「パート・アルバイト等」の働き方を選択するなど、就労を制限していることがわかった
・共働きの妻が就労を制限する理由は、「子どもの預け先がない」(39.9%)が最も多く、次いで「夫が労働時間の制約ができない」(34.1%)といった理由だった
・また、共働き世帯で就労を制限している妻のうち、7割以上(72.1%)が「もっと働きたい」と回答している。「経済的負担の軽減」(51.4%)や「自身のキャリアアップ」(20.3%)が主な理由となっている
・妻の“働きたいけど十分に働けない”といった悩みを解消するため、保育環境の整備
や夫の働き方の柔軟性が高まる諸取組みが進めば、結果的に妻の収入がアップし、“2人目の壁”を超えるきっかけとなるかもしれない
(2)男性の育休について
男性の育休取得が急拡大!取得率・取得日数とも過去最高を更新
・男性の育休取得率は42.1%と前年から8.7pt上昇、さらに平均取得日数も55日(前年差+13日)に増加し、取得率・日数ともに過去最高を更新した
・取得理由のトップは「育児は妻だけでなく自分が参加すべきと思った」(36.7%)、次いで「子どもが小さいうちに育休を取りたかった」(35.4%)など、夫の育児への前向きな参加意識がみてとれる
・ほかにも、「職場の理解が進んでいる(25.4%)」(前年差+18.5%)、「職場の雰囲気がよく、周囲に気を遣う必要がなかった(23.3%)」(前年差+12.1%)など、職場や周囲の理解による取得のしやすさを理由とした人が昨年から増加しており、職場の理解が進んだことや環境が整ってきたことがわかる
・また育休を取得した夫の9割(90.5%)が、「育休取得後も積極的に育児に参加したい」
と回答し、育児への積極的な気持ちが芽生えていることがわかる
(3)男性の育休取得後の育児について
育休取得後の育児は妻任せ?
共働き世帯の妻の9割が育児に「毎日関わる」一方で、夫は半数程度にとどまる
・夫の育休取得率・日数は急速な伸展をみせ、育休を取得した夫はその後の育児にも積極的な気持ちが芽生えているが、共働き世帯における実際の育児分担割合をみると、まだまだ妻に偏重している(育児分担割合 夫27.7%:妻72.3%)
・また、共働きの夫婦に育児に関わる頻度を聞くと、妻は約9割(88.8%)が「毎日」関わると回答したのに対し、夫は半数程度(55.8%)と大きな差がある。夫はできる時だけ育児に参加し、主に育児を担うのは妻という構図は、まだ変わっていないようである
4.子育てとAIの活用について
子育てにもAIの波が? 子育てにAIを活用したい人は6割以上
・AIがさまざまな分野で広がりをみせているなか、子育てにAIを活用したいか聞いたところ、「活用したい」と回答した人は全体の6割以上(62.6%)にのぼり、実際にAIを「活用したことがある」と回答した人は約3割(27.2%)だった
・どのようなシチュエーションでAIを活用したいかを聞くと、「離乳食・ごはんのメニュー提案や栄養管理」(21.6%)「寝かしつけ・夜泣き対応」(21.6%)が最も多く、日常的な負担を減らすために活用したいという回答が上位を占める
・なお、「子育てにAIは不要」と回答した人は全体の約4割(37.4%)で、最も多い理由は「人間的な愛情や共感はAIでは代替できない」(54.3%)だった
・AIは子育てを支える便利なツールとして一定の期待を集める一方で、親自身が子どもと関わることの価値を重視する意識も根強いことが浮き彫りになった
5. 0~6歳の子どもがいる理想のパパ・ママ有名人 ランキング
理想のパパ・ママ2年連続で杉浦太陽さん、北川景子さん
今年第1子誕生の大谷翔平さんが2位にランクイン
・理想のパパは2年連続で「杉浦太陽さん」がトップに。第5子誕生で育休取得するなど「妻への協力」を理由に、圧倒的な支持を集めた
・今年第1子誕生の「大谷翔平さん」は、初登場で2位にランクイン。誠実さや頼もしさを感じさせる声が多く挙がった
・3位は、昨年2位の「DAIGOさん」。ランクダウンしたものの、「滲み出る優しいパパ感」等といった理由で、根強い支持を集めている
・理想のママランキングは、トップ4までは昨年から変動なく、1位「北川景子さん」2位「辻希美さん」3位「上戸彩さん」4位「平愛梨さん」。「いつも綺麗でかっこいい」や、「子育てを頑張っている」、「子どもが好きそう」などといった声が挙がった。

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