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明治安田生命、「健康」に関するアンケート調査を実施

明治安田生命は、厚生労働省が毎年9月に実施している「健康増進普及月間」にあわせ、「健康」に対する意識や取組みについてアンケート調査を行った。
近年注目されている、「平均寿命」と「健康寿命」の差。この差が拡大することにより、介護や医療に頼る期間が長くなり、本人・家族の負担や社会保障費の増加という課題を抱えることになると言われている。
「健康寿命の延伸」に関連して、人々がどのように健康を意識し行動しているのか、その実態を探っている。
■1.健康に不安を抱く人は、全体の6割超に!不安要因は、「運動」「食事」「睡眠」がキーワード
・調査対象全体で「健康に不安がある」と回答した人は6割超(63.0%)と高止まり(2022年:59.9%、2023年:59.3%、2024年:62.5%)
・「健康に不安がある」と回答した人にその理由を聞いたところ、第1位は「運動不足」(55.3%)、2位は「体力の衰え」(51.7%)、3位「ストレス」(37.3%)、4位「睡眠不足」(34.2%)という結果に
・一方で、「健康に不安がない」と回答した人のうち、健康のために気を付けていることを聞くと、1位「バランスの良い食事」(68.6%)、2位「十分な睡眠」(60.5%)、3位「定期的な運動」(49.5%)が上位を占める結果に
・健康不安を引き起こす背景や、不安の解消の手がかりは、「運動」「食事」「睡眠」などの生活習慣がキーワード
(1)自分のスタイルを見つけて運動の習慣化を
・「健康に不安がない」と回答した人のうち、「定期的な運動」をしている49.5%の人に頻度を聞くと、「毎日」が33.6%、「週に数回」が47.0%、「週に1回」が13.9%と、9割超(94.5%)が週1回以上の運動習慣があることが明らかに
・「定期的な運動」をしている人に具体的に行っている運動を聞くと、「ウォーキング/ランニング」(67.8%)、「筋トレ」(36.6%)、「体操(ヨガ/エアロビクス/ピラティス等を含む)」(16.7%)と、“一人で”“気軽に”できる運動がトップ3に挙がる
・男女別に見ると、男性の第1位は「ウォーキング/ランニング」(73.3%)、2位「筋トレ」(42.9%)、3位「ゴルフ」(10.0%)、女性は1位「ウォーキング/ランニング」(60.9%)、2位「体操(ヨガ/エアロビクス/ピラティス等を含む)」(29.6%)、3位「筋トレ」(28.7%)という結果で、気軽にできる「ウォーキング/ランニング」が男女ともに人気
・また、男性においては「ゴルフ」がトップ3にランクインするなど、“一人で”“気軽に”できる運動以外に、“仲間と”楽しめるものも人気が高い
・自分にあったスタイルの運動習慣を身に着けることが、健康不安解消への第一歩
(2)野菜・減塩・1日3食!食生活の見直しで健康不安の解消を
・「健康に不安がある」と回答した人のうち、「健康的な食生活を意識している」と回答した人は73.2%(前年差+0.6pt)と、前年から微増
・「健康的な食生活を意識している」と回答した人に食生活で心がけていることを聞くと、「野菜を多く食べる」(57.9%)、「塩分を控える」(50.7%)、「1日3食食べている」(41.4%)が上位に
・男性では、1位「野菜を多く食べる」(54.3%)、2位「塩分を控える」(48.3%)、3位「間食や夜食を控える」(42.1%)、女性では1位「野菜を多く食べる」(61.2%)、2位「塩分を控える」(53.0%)、3位「1日3食食べる」(42.6%)という結果で、男女ともに野菜の摂取や減塩には気を付けつつ、男性では間食・夜食を控える、女性では3食欠かさないなど、食事回数に注意する人が多いという結果に
・健康不安を解消するためには、自身の食生活を見直し、1日3食のバランスの良い食事を心がけることが大切
(3)「スマホ」と「テレビ」が睡眠時間を奪っている
・睡眠時間については、実際の睡眠時間が全体で平均6.3時間であることに対し、理想の睡眠時間は平均7.6時間と1時間以上の乖離があり、理想の睡眠時間をとれていない人は全体の8割弱(76.0%)に(前年差+2.1pt)
・「健康に不安がある」と回答した人のうち、理想の睡眠時間をとれていない人は8割(81.3%)を超えており、「健康に不安がない」と回答した人(67.2%)を14.1pt上回る結果に
・「健康に不安がある」と回答した人のうち、理想の睡眠時間をとれていない人に要因を聞くと、「夜遅くまでのスマートフォン利用」(35.3%)がトップで、特に20代では2人に1人(50.3%)がスマホが要因と回答
・また、50代以上では、「夜遅くまでテレビを見ている」を要因として挙げる割合が多く(29.3%)、特に70代では3割以上(33.8%)にのぼる
・スマホやテレビを使用する時間をできるだけ減らし、理想の睡眠時間を確保することが、健康不安の解消に直結か?
■2.ストレスの要因にも“物価高”の影響!?男女ともに「収入や家計に関すること」がストレス要因の1位に
・「健康に不安がある」と回答した人のうち、その要因に「ストレス」を挙げる人は37.3%と、本項目の調査を開始した2021年と比較して+2.2pt増加
・ストレスの要因は、第1位が「収入や家計に関すること」(48.0%)、2位「自分や家族の健康に関すること」(40.3%)、3位「職場での人間関係」(36.8%)という結果で、特に「収入や家計に関すること」は昨年より全体で2.6pt増加し、48.0%と過去最高の水準
・男女別に見ると、男性の1位は「収入や家計に関すること」(46.2%)、2位「職場での人間関係」(44.4%)、3位「仕事内容のこと」(42.4%)、女性の1位は「収入や家計に関すること」(49.6%)、2位「家庭内での人間関係」(43.2%)、3位「自分や家族の健康に関すること」(42.1%)と、男女ともに「収入や家計に関すること」が1位にランクイン
・長引く物価高で、生活費に割り当てる費用が増え、“楽しみ”のために使えるお金が減ってしまうことがストレス増加の理由か!?
■3. 不安の裏には“孤独感”!?“リアルに”人とつながることで健康に
・「孤独を感じる」と回答した人は、調査対象全体の4割以上(43.0%)にのぼり、そのうち健康に対する不安を抱えている人は8割近く(76.1%)と、孤独が健康不安につながっている可能性!?
・特に20~30代の2人に1人は「孤独を感じる」と回答(50.4%)し、「話し相手や気軽に連絡できる人がいない」(42.0%)、「相談相手がいない」(32.1%)といった理由が多く挙がった
・20~30代はSNSの利用が多く、誰とでも簡単につながることができる反面、気軽に相談できる相手がいないという、“人間関係の希薄さ”が浮き彫りに
・一方、60代以上では、7割超(70.3%)が「孤独を感じない」と回答しており、その理由は「家族や友人と過ごす時間が多いから」(55.6%)がトップに
・“リアルに”人とつながり、孤独感を和らげることが、健康不安の解消に大きく貢献するのでは?

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