住友生命、行動医学分野の国際会議『ICBM2025』にて優秀ポスター賞を受賞
住友生命は、株式会社PREVENT(以下「PREVENT」)とのVitalityに関する共同研究を行動医学分野で最も権威のある国際会議の一つである、18th International Congress ofBehavioral Medicine(ICBM2025)※1にて発表※2し、そのうちの一題が優秀ポスター賞を獲得した。
※1 主催団体:「The International Society of Behavioral Medicine (ISBM)」
※2 学会などのイベントで、研究内容をポスターにまとめて掲示し、発表者と参加者がそのポスターの前で対話しながら質疑応答を行う発表形式。
<ポスター演題>
①Vitalityによる長期的な歩数向上効果
②Vitality加入者の健康行動クラスタリング
1.「Vitalityによる長期的な歩数向上効果」について
Vitalityによる長期的な歩数向上効果については、厳正なる審査の結果、優秀ポスター賞に選出された。
さらに、この研究は予防医学の分野で高く評価され、『Preventive Medicine』という信頼と影響力を誇る国際誌にも採択されている。
a.概要
健康増進型保険“住友生命「Vitality」”の加入者を対象に、継続的なインセンティブが身体活動量に及ぼす影響を縦断的に評価する。この研究は、Vitality健康プログラムの価値を裏付けるとともに他の健康増進プログラムとの差別化の根拠として活用されることが期待される。
2.「Vitality加入者の健康行動クラスタリング」について
この研究は、現在国際論文としても投稿中で、査読中となっている。
a.概要
Vitality加入者の生活習慣等の特徴を基本属性と健康行動を元に分析し、似た特徴を持つ集団に分類する。この研究は、顧客理解を深めることにつながるものであり、健康増進活動を促すに資する効果的な介入を行うための戦略立案等に活用されることが期待される。
3.「ICBM2025」の概要
・開催日時 8月6日~8月9日
・発表場所 ウィーン(オーストリア)
・演題名
①The long-term effect of ongoing incentives on physical activity in a Japanese health-promotion insurance program
(Vitalityによる長期的な歩数向上効果)
②Exploring Clusters of Health Behaviors in a Large Cohort ofJapanese Adults: A Latent Class Analysis Approach for 137,357 individuals
(Vitality加入者の健康行動クラスタリング)
・著者(*発表者)
金居督之*、三木貴弘、戸田拓弥、菅原勉、萩原悠太(PREVENT)小野里尚紀*、藤澤陽介、濱谷尚志、立山翔(住友生命)
4.今後の取組み方針
住友生命では、2025年度よりスミセイWX(ウェルビーイングトランスフォーメーション)の取組みとして、データ分析・可視化によってウェルビーイング価値を創造する「データサイエンスオフィサー」を新設しており、データ駆動型のアプローチを強化した、より効果的な健康増進施策を展開している。
これらの施策を通じて、お客さまの健康増進をサポートし、社会全体のウェルビーイング向上に寄与していく。
5.PREVENTについて
PREVENTは、2016年に名古屋大学発のスタートアップ企業として創業、生活習慣病の重症化予防を中心に科学的なエビデンスに基づく事業を展開してきた。
また、大学や医療機関との共同研究も積極的に行っており、その研究成果を学術誌に投稿するなど、学術的な活動にも取り組んでいる。
2023年12月の住友生命グループへのグループイン以降、健康保険組合向け事業に加え、企業の健康経営や人的資本経営の推進に資する事業等、事業領域の拡大を進めている。
住友生命とPREVENTは、本プロジェクトを通じて、健康増進型保険“住友生命「Vitality」”会員等に対する適切な情報提供等のサービスの拡充や、健康関連の新サービスの開発を目指す。