住友生命、株式会社ユカリアに投資
住友生命は、ヘルスケア事業を営む株式会社ユカリア(以下「同社」)に対し、ポジティブなインパクト創出と運用リターンの獲得の両立を目指すインパクト投資として、約10億円の投資を実施した。個別上場株式銘柄へのインパクト投資は、住友生命として、初の案件となる。
同社は、2005年の創立以来、「病院・介護施設の経営」「医療・介護従事者」「患者・要介護者とその家族」の「三方良し」の世界を目指し、病院の経営支援・運営支援をする「病院経営サポート」事業を起点に、医療・介護業界の効率化に係るデジタルソリューションの開発・提供など、医療・介護施設に対し、総合的な経営支援サービスを提供している。更なる事業成長とともに、社会へのポジティブなインパクトの創出も意図し、2024年12月12日に新規株式上場を果たした。
日本の医療・介護業界においては、7割程度※の病院が赤字経営であるなど様々な課題があり、持続可能な医療・介護体制の構築が急務となっている。住友生命は、運用リターンの獲得に加え、同社への投資を通じて、これらの社会課題の解決、ひいては社会のウェルビーイングへの貢献が期待できると考えている。
また、スタートアップ企業等の成長に向けたエコシステム構築にあたっての課題の一つとして、新規株式上場してから間もない銘柄に投資する機関投資家の層の薄さが挙げられている。本投資は、その観点からも意義があり、成長資金の供給の促進を掲げる政府の資産運用立国の取組みにも資するものと考えている。
※コロナ関連補助金を除く医業利益が赤字の病院の割合。
【同社の概要】
企業名:株式会社ユカリア
代表者:代表取締役社長三沢英生
本社所:在地東京都千代田区霞が関3―2―5
事業内容:病院の経営支援・運営支援/医療周辺事業/高齢者施設の運営
ホームページ:https://eucalia.jp/
住友生命投資額:約10億円
住友生命は、ウェルビーイングに貢献する『なくてはならない保険会社グループ』の実現に向けて、引き続き資産運用を通じ、環境・社会へのポジティブなインパクトの創出に取組み、持続可能な社会の実現に貢献していく。