新日本保険新聞社・シンニチ保険WEB

朝日生命、生成AIを活用した照会回答システムを導入

朝日生命は、社内業務の効率化・生産性向上を目的に、株式会社PKSHA Workplace(以下、PKSHA社)が提供する照会回答システムを導入し、生成AIを活用したRAG技術※1の業務利用に向けた検証を開始した。
今後、特定部門での検証を終え、精度や活用方法の調整を行ったうえで、2025年4月に本社と営業所が双方向で使えるAI窓口の設置を目指す。
※1 RAGとはRetrieval Augmented Generationの略。検索拡張生成と言われ、自社の業務文書・規程などのテキストデータから関連情報を検索し、その情報を基に回答を生成する技術。
■導入の背景
同社では2021年より営業現場から本社への問い合わせに対する迅速な回答対応の促進や本社業務の削減を目的にFAQシステム※2を導入していたが、国内の生産年齢人口の減少や今後の同社の内勤職員数の推移からナレッジマネジメントに係る更なる業務効率化が必要と考えており、その実現に向けPKSHA社が提供する照会回答システムの導入にいたった。
※2 FAQ(よくある質問)と回答をデータベース化し、検索できるようにすることで、ユーザー自身による自己解決を促すシステム。
照会回答システム(PKSHAAIヘルプデスク)とは
・「PKSHAAIヘルプデスク」はAIチャットボットによる自動応答と有人チャットを組み合わせた照会回答システムである。
・現行システムと同機能のFAQ型チャットボットに加え、生成AIが事前に登録した社内ドキュメントを検索して回答を生成するドキュメント型チャットボットにより、ユーザー自身の自己解決範囲が拡大する。
・また、これらの自動応答エンジンで解決できない場合はシームレスに有人チャットに遷移される。
現時点で業務遂行に必要なマニュアル類や事務手続要領書といった社内ドキュメントの数は3,500を超えており、これらの社内ドキュメントを調べる作業を生成AIに代替させることで全社的に情報検索業務を削減し、生産性向上に向けた取り組みを進めていく。

関連記事(保険業界ニュース)

生保

朝日生命、「営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢の更なる高度化にかかる着眼点」に対する取組状況(2024年度) を公表

生保

朝日生命、「お客様本位の業務運営に関する基本方針」に基づく取組結果等を公表

損保

あいおいニッセイ同和損保、保育現場の業務負荷軽減を支援する生成AIツールを開発

生保

ネオファースト生命、給付金不正請求検知の高度化をAIが支援

生保

朝日生命、一時払終身保険の保険料率を改定

生保

朝日生命、女性活躍推進企業として「えるぼし認定」2段階目(2つ星)を取得

生保

ネオファースト生命、「生成AI×保険事務サービス」NTTデータ社と協働しCX向上と業務変革目指す取組み

生保

朝日生命、ベトナム子会社の朝日ライフコンサルティング・ベトナムが保険代理店事業を開始

生保

ソニー生命、経済産業省令和5年度補正「ライフステージを支えるサービス導入実証等事業」に係る取組結果を公表

損保

SBI損保、【ダイレクト型損保初】MS&ADインターリスク総研と降雹予測モデルの構築および精度検証を目的としたPoC(概念実証)を実施