メットライフ生命、高齢者ホスピス「メットライフ財団支援itoこじま」オープン
メットライフ生命と日本財団が支援する、高齢者ホスピス「メットライフ財団支援itoこじま、(以下、itoこじま)」が、岡山県倉敷市にオープンした。
■社会福祉法人王慈福祉会理事長:胡谷俊樹氏の想い「住み慣れた地域で、最期まで自分らしく」
私たち王慈福祉会は、系列の医療法人王慈会とともに、倉敷市児島地域の住民にさまざまな医療、福祉サービスを届けしている。私は訪問診療に携わる医師として、多くの方々から「住み慣れた場所で最期まで自分らしく過ごしたい」という声を聴き、この施設を開設することを決めた。施設名の「itoこじま」には、人と人をつなぐ「糸」などの想いを込めている。「どんな病気でも最期まで家で過ごすことができる」。私たちは、倉敷市をそんな安心できる街にするために、これからも活動していく。
【概要】
■施設名称:「メットライフ財団支援itoこじま」
■運営母体:社会福祉法人王慈福祉会
■住所:岡山県倉敷市児島駅前4-56
■施設特長:
・がん、ALS、パーキンソン病など、日常生活を難しくするあらゆる疾病を抱えた方々を入居者として受け入れ、終末期であっても自宅のように過ごすことができ、また家族がいつでも自由に出入りできる。
・各種ケアサービスを提供する社会福祉法人が運営しており、本施設と密に連携した訪問介護・訪問看護・医療法人の定期巡回・デイサービスなどを追加で利用することができる。
・1階の大型の交流スペースを活用した集まりや、夏祭りなどのイベントの開催を通して、入居者同士が交流し、地域の方々とも関わりを持つ機会を用意する。
・看取り期のケアを広げていくため、将来的には地域の多職種を招き、本施設における看取り期の事例検討会を行い、医療過疎地においてハード面(医療介護)、ソフト面(精神的つながり)の両方でサポートできるモデルを提示する。
「itoこじま」は、「メットライフ財団×日本財団高齢者・子どもの豊かな居場所プログラム」により設置された高齢者施設の第9号となる。高齢化が進む日本において、2025年には団塊の世代が75歳以上となるなど、医療、介護ニーズがますます増大することが見込まれている。政府は、社会保障の財源・担い手の確保に加え、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けられる体制の構築を目指しており本プログラムがその実現の一助となることを願っている。
また、メットライフ生命は、日本財団が展開する全国の高齢者および子ども向け施設における、社員のボランティア活動を通じて、豊かな地域社会づくりに貢献していく。超高齢社会と子どもの課題に取り組むことで、誰一人取り残さない持続可能な社会の構築を目指す。