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太陽生命、生成AIを活用した生命保険募集プロセスに関する共同実証実験を実施

太陽生命はネオス株式会社(以下ネオス)、株式会社NSD(以下NSD)と共に、2024年1月~9月にかけて、生成AIを活用した生命保険募集プロセスの実証実験(以下本実証実験)を実施した。
1.背景と目的
太陽生命は最新技術を活用した新たな営業手法の実現を目的として、生成AIを活用した生命保険募集プロセスの実現可能性を確認すべく、下記の実証実験をネオス・NSDとそれぞれ共同で実施した。
(1)生成AIによる会話を通じた情報収集と、外部システムとのデータ連携(ネオス)
(2)お客様の要望にもとづく、生命保険プランの自動修正(NSD)
2.本実証実験の内容と成果
本実証実験は9か月間にわたり、下記の観点において検証を実施した。
(1)生成AIによる情報収集、外部プログラムとのデータ連携
生成AIを活用し、お客様と生命保険募集に関する会話応対(テキスト・音声)を実施できるか、また生成AIが会話から取得した情報と、外部システムが持つ商品提案情報を相互に連携できるか検証を行った。
具体的には対話シナリオを作成し、生成AIのプロンプトに組み込んで営業現場での対話(主に情報収集プロセスやニーズ喚起、商品提案)を想定した対話モデルを構築した。さらに保険設計に必要なお客様情報を生成AIが外部プログラムに連携し、外部プログラムが作成した保険プランを、生成AIがお客様に提案する対話モデルを構築した。そして対話モデルがお客様情報をヒアリングできたか、生成AIと外部プログラムとの情報連携の精度につき評価を実施した。
その結果、将来の商用利用を想定した、より具体的な検討に進めるとの結論に至った。
(2)お客様要望にもとづく、生命保険プラン自動修正
同社の保険組曲Bestはお客様のニーズに合わせ、28種類の保障(単体の保険)を組み合わせたオーダーメイドの保険である。今回の実証実験では、提案しているプランに対するお客様の様々な要望を生成AIが収集し、お客様の性別・世代に合わせた保障の水準を提案したり、お客様が想定している保険料予算に合わせるなど、お客様の指向を反映させたプラン調整を自動で行うAIを作成、検証した。
その結果、将来の商用利用を想定した、より具体的な検討に進めるとの結論に至った。
3.今後の展開
今回の検証においては、最新技術を活用した新たな営業手法の実現に向けて一定の成果は得られたものの、AIの反応速度や悪意のある問いかけに対する反応、ハルシネーション(注)などの対策についてはさらなる検討が必要であるとの結論に至った。
太陽生命は、本実証実験の結果を踏まえ、引き続き最新技術を活用した新たな営業手法を検討していく予定である。
ネオスは、最先端の技術を駆使したAIによる新たな営業手法の実現に向けて、引き続き課題解決をサポートしていく予定である。
NSDは、人と社会に役立つITソリューションの創造・提供に向け、AI・DX技術を活用し、太陽生命の検討を引き続き支援していく予定である。
(注)ハルシネーション:生成AIが事実に基づかなかったり、事実に反する回答を生成してしまうこと。

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