住友生命、スミセイ「投資事情アンケート」を実施~投資している人の7割超が「NISA」を利用、貯蓄から投資へ緩やかにシフト
住友生命は、このほど、投資に関するアンケートを実施し、結果を取りまとめた。
新NISA元年となった2024年、資産形成の手段として投資に注目が集まったが、株価の乱高下により金融市場に動揺が生じた。また、“貯蓄から投資へ”の活性化のため、国民の金融リテラシー向上への取組みも拡大している。
◆調査結果の概要
〇NISA開始以降に投資を始めた人が約7割。7割超が早く開始すべきだったと考えている
全体の約7割(69.6%)が、NISA開始以降に投資を始めている。開始年齢の平均は、“理想”「26.2歳」が“現実”「33.7歳」よりも7.5歳若く、76.6%の人が“理想<現実”の年齢を回答した。
投資を始めたきっかけの1位は「老後の生活資金への不安」で約6割(56.7%)を占め、投資目的は「将来の資産形成」が7割超(72.7%)となった。
〇「NISA」の利用率は7割超。1か月の投資金額の平均は、前年から7,691円アップの68,182円
資産運用の方法は、7割超(74.7%)で「NISA」がトップとなり、以下は「株式」(47.6%)、「投資信託」(43.8%)だった。「金・プラチナ」は、実施している人(7.6%)の2倍以上(15.0%)が興味を持っている。1か月の投資金額の平均は「68,182円」で、前年より「7,691円」アップした。
投資金額と預貯金額の比率は、「4.9:5.1」で預貯金額が高いものの、前年(「4.5:5.5」と比較すると、わずかに貯蓄から投資にシフトした。
〇学校等での金融教育の経験不足が現在の金融リテラシーに影響か
学校等での金融教育の経験はわずか4.3%のみで、自身の金融リテラシーの評価は、分野によって異なるものの、『高い』(「高い」+「やや高い」)は約4割~6割にとどまった。今以上の知識・判断力を身に着けたいと思っている人は6割超(64.3%)にのぼる。
経済的な自立およびより良い生活を送るための金融リテラシーについて、望ましい習得時期をきいたところ、平均で「22.2歳」までという結果になった。
【調査概要】
1.調査期間:2024年8月29日~9月1日
2.調査方法:インターネット応募による選択方式および自由記入方式
3.調査対象:1,000人(全国の20代~60代・会社員(正規雇用の会社員・公務員)・現在投資を行っている男女)