プルデンシャル生命、元社員が詐欺容疑で逮捕
プルデンシャル生命の同社元社員(宮山翔吾、32歳、2023年5月退職、当時汐留支社所属)が9月9日、投資運用名目でお客さまから金銭を預かっていたとして詐欺容疑で新潟県警に逮捕された。なお、当該元社員は、2024年2月28日、別の詐欺容疑で警視庁に逮捕されている。
このような事態が発生したことについて、同社として大変重く受け止めている。今後も調査と警察への情報提供を行い、捜査に全面的に協力していく。
1.同社で把握した情報
同社汐留支社に2023年5月まで在籍していた元社員が、在職中及び退職後に同社の契約者を含む複数の方から、投資運用名目で金銭を預かり、その後、大部分が返済されていないことを把握した。その後同社にて調査した結果、現在把握している情報は以下のとおりである。
行為期間:2018年~2023年12月
被害状況:10名、約1億7千万円(うち約2,600万円は返金済み)
不正の方法:架空の金融商品への投資を持ち掛け金銭を預かる
2.契約者への対応
事案把握後、元社員が在職中に担当した全契約者に連絡し、同様の被害がないか調査を実施した。調査により把握した情報は警察に提供している。
3.再発防止策
同社はこのようなお客さまの 信頼を損なう不適切な事案を重く受け止めている。
営業社員であるライフプランナーが生涯にわたってお客さまに寄り添い、経済的な保障と心の平和を届けるという同社のビジネスの遂行において、実効性のあるコンプライアンス・リスク管理が必要不可欠であると考えている。そのため、金銭不祥事事案の未然・再発防止を行うために、経営陣を先頭に、全社的な取り組みを進めている。今後もお客さまからの信頼に応える社員・組織であり続けるために、不断の取り組みを進めていく。
◆同社ホームページ「詐欺等の金融犯罪に十分ご注意ください」より抜粋
・同社社員が生命保険の各種手続きにおいて、お客さまから現金をお預かりすることは一切ない(同社では2005年5月以降、お客さまから現金を預かる取り扱いを行ってない)。
・プルデンシャル生命名義以外の口座(例えば、同社社員名義の個人口座等)を振込先として案内することもない。
・同社社員が以下のような取り扱いをすることはない。
・同社の保険契約申込書や各種社内帳票等を渡して現金を預かる。
・市販もしくは私製領収証を渡して現金を預かる。
・お客さまより現金を預かって振込手続きを行う。
・「契約者貸付や解約・減額等の誤った手続きにより、お客さまの口座に振り込まれた金額を回収する」と説明し、私製領収書を手交し金銭を受領する。
・同社社員がお客さまとの個人的な金銭貸借を行う。