朝日生命、「営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢の更なる高度化にかかる着眼点」に対する取組状況(2023年度)を公表
朝日生命は、営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢の更なる高度化に向けた2023年度の同社取組みについて、生命保険協会の「営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢の更なる高度化にかかる着眼点(以下、「着眼点」)」に記載の6項目に沿って、前回公表内容からの追加取組みを中心に公表する。
1.コンプライアンス・リスク管理態勢
・経営理念や方針等の役職員への理解・浸透を一層図るため、一般的な理念体系(ミッション・ビジョン・バリュー)に再整理した「理念体系」を定めるとともに、役職員が大切にする価値観(バリュー)として「朝日生命行動指針」を策定。全役職員が携帯する「朝日生命役職員必携」への新規掲載、各種研修の実施等により周知。
・各所属におけるコンプライアンスの浸透度について確認する意識調査の実施対象を営業職員に拡大。各所属における現状を把握するとともに、管理者に対して調査結果を活用した研修を実施。
2.コンプライアンス・リスクの評価
・自浄作用を高めるため、支社による自主的な調査や内部通報制度の利用により不祥事故が発覚した場合に、支社の組織評価からの減点を軽減する「社内リニエンシー制度」を導入。支社での調査や内部通報の件数が増加するなど、不祥事故の予兆把握・未然防止に寄与。
・コンプライアンス面で指導強化が必要な営業職員を判断する際の参考情報として、過去の不祥事故等のデータをもとにAIが抽出したリストを支社へ提供。
3.コンプライアンス・リスクに対するコントロールの整備・実施
・金銭不正行為の「機会」を削減させる取組みとして、加入手続きおよびアフターサービス手続きにおいて完全キャッシュレス化を実施。同社職員がお客様から直接金銭をお預かりしない旨をホームページや総合通知(契約内容のお知らせ)等に注意喚起文言を記載し、広く社内外に周知。
・管理者のコンプライアンス意識の更なる向上を目的に、新任営業所長等を対象としたコンプライアンス研修の機会を拡大。
4.コンプライアンス・リスクのモニタリングおよび不適正事象の(予兆)把握時の対応
・出金を伴う手続き、短期での解約、一定数以上の失効などについて、頻度・金額や営業職員ごとの取扱状況等も確認し、必要に応じて本社から契約者への直接確認を実施。モニタリングの実効性を向上させるため、コンプライアンス部門と本社担当部による部門横断の会議体である「定期連絡会」を設置。
5.コミュニケーション
・より良い企業文化の醸成や一体感のある風通しの良い職場作りを目的に、経営陣と営業職員が双方向で意見交換する機会を積極的に創出。
・各所属におけるコンプライアンス浸透度について確認する意識調査の実施対象を営業職員に拡大。各所属におけるコミュニケーションの状態を確認し、管理者へ調査結果をフィードバック。
・内部通報制度の実効性を高める観点から、内部通報制度の周知や、不利益となる取扱いや通報者にかかる情報漏えい等通報者の不安を払しょくする取組みを継続して実施。
なお、内部通報の受付件数については、同社HPで公表。
6.監査
・1線・2線部門における諸対策への取組状況および個々の営業職員へのコンプライアンスの理解・浸透度を3線部門として検証。
・継続的モニタリング等に資するデータ活用を推進し、データ分析の精度・能率向上を図るツールの導入に向けた対応を推進。
同社はこれまでも不適正事象の未然防止に向けて、保険料支払いの完全キャッシュレス化、契約・手続きに関するモニタリング、コンプライアンス教育等を通じて営業職員チャネルのコンプライアンス・リスク管理態勢を強化してきた。これからも営業職員がお客様に信頼され、期待に応えられるよう、「着眼点」を踏まえた取組みを実践していく。