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あいおいニッセイ同和損保、テレマティクスデータと音声アラートを活用した「児童の交通事故防止」に向けた共同実証実験を開始

あいおいニッセイ同和損保は、株式会社村田製作所(以下「村田製作所」)、福井県、福井県越前市とともに、小学生の交通事故防止を目的に、テレマティクスデータと音声アラートを活用したソリューション構築に向けて、2024年5月より実証実験を開始する。
1.本実証実験の背景
近年、歩行中の小学生が交通事故で死傷する件数は横ばいで推移※1しているものの、小学校入学を機に行動範囲が広がる7歳児の死傷者数は年齢別で最多※2となっており、低学年の小学生に対する交通安全対策は喫緊の課題となっている。一方、低学年の小学生が交通事故の危険性を常に意識することは困難であり、地域住民や保護者等による交通安全活動も行われているものの、全ての地域を網羅することは難しい状況である。
そのような中、児童が交通事故に遭遇することなく、安全・安心な通学や外出を可能にするため、同社は村田製作所とともに、通学路を含む地域の危険地点を判定し、その危険地点で児童へ注意喚起を行うソリューションを開発した。
今般、開発したソリューションの効果検証を目的に、DX活用による交通安全対策に取り組んでいる福井県において、地域独自の安全安心マップ「キッズセーフ」を導入し交通事故削減等の地域課題解決に努めている福井県越前市国高小学校にて、実証実験を実施することとした。
※1 出典:警察庁交通局データ
※2 出典:交通事故総合分析センター統計データ
2.取り組みの概要
■危険地点の判定
同社
・テレマティクス技術を活用して、国高小学校がある国高地区で取得した域内ドライバーの運転挙動データをもとに、自動車の急加速・急減速等の発生頻度が高い地点を選定
越前市・国高小学校の教員が把握している通学路上の見通しの悪い交差点を選定
■「こえか」地点登録
村田製作所
・あらかじめ設定した地点に児童が近づいた際、音声アラートで注意を促すことができる「こえか」端末に危険地点を登録
■データの取得・分析
同社・村田製作所・越前市
・「こえか」端末を国高小学校の1年生に配布し、危険地点手前で音声アラートにより児童の一時停止を促す
・音声アラートの発信有無による児童の一時停止率の差異を確認
・約100名の児童のデータを分析し効果測定を実施
3.今後の展開
同社は、テレマティクス自動車保険のパイオニアとして、2024年3月末時点で約190万台のテレマティクス自動車保険の契約台数を保有し、地球約414万周分の走行データを蓄積している。また、2022年には『冬のDigi田甲子園』で優勝した「デジタル(テレマティクス技術)を活用した新たな交通安全対策」に福井県・福井県警察と共同で取り組み、福井県の交通安全対策の推進に貢献している。
今回、テレマティクスデータを活用した新たな取り組みとして本実証実験を実施し、テレマティクスデータと音声アラートを活用したソリューションが「児童の交通事故防止」に有用であることを確認できた場合、2025年度を目途に福井県全域を含む全国の自治体に展開していく。

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