住友生命、スミセイ「わが家の防災」アンケート2024を実施
住友生命は、2016年から家庭の防災対策の実態や意識に関する調査を行っている。このほど、2023年12月の調査結果を発表した。
◆調査結果の概要
〇最も備えが必要だと思う災害は「地震」。年間の防災対策費は1万円を超えるものの十分な対策には約3万円不足している。ライフライン停止時の在宅避難は約6割が備えなし
最も備えが必要だと思う災害は、9年連続で「地震」(73.1%)が1位になった。
防災対策未実施者は3割超(32.5%)。年間の防災対策費の平均は10,292円で、十分な対策を行うための費用には29,370円不足している。
ライフライン停止時における在宅避難の対策は約6割(56.6%)が講じていない。
“対策あり”の人に在宅可能日数を聞いたところ、大規模災害に備えた「7日」以上の回答は2割(16.6%)に満たなかった。
〇災害時、避難指示発令時でも“避難しない”は約5割。最後まで自宅に留まる人の約半数は避難することによる身体的・精神的負担を懸念
災害発生の危険度と、取るべき行動を5段階で示した「警戒レベル」をもとに避難を行うタイミングを聞いたところ、「警戒レベル4避難指示(全員退避)」発令段階でも“避難しない”は約5割(52.8%)、いかなる警戒レベルにおいても“避難しない”は約3割(32.0%)だった。避難しない理由は、約5割(45.3%)が「自宅に留まる人が身体的・精神的負担が小さい」と回答している。
〇約8割が日常生活における気候変動の影響を感じ、世界で発生している気象災害等に不安や恐怖心を抱いている
日常生活における気候変動の影響を感じている人は約8割(75.2%)を占め、「猛暑、気温の上昇」は約7割(71.4%)、「災害の激甚化・頻発化」は約6割(56.0%)が感じている。また、世界で発生している気象災害等に関しても、約8割(78.9%)が不安や恐怖心を抱いている。
【調査概要】
1.調査期間:2023年12月26日~12月27日
2.調査方法:インターネット応募による選択方式および自由記入方式
3.調査対象:1,000人(全国の男女各500人)