住友生命、国際イニシアティブ「Spring」および「NA100」に加盟
住友生命は、主に生物多様性の保全と回復に向けた協働エンゲージメント活動を行う国際イニシアティブ「Spring」※および「NA100(Nature Action100)」に加盟した。
1.課題認識および加盟目的
生物多様性の保全と回復は、気候変動対応とも関連する重要な社会課題となっており、2023年9月にTNFD提言が公表されるなど、国際的な対応も進展している。
住友生命は、サステナビリティを考慮した資産運用(責任投資)を通じ、社会課題解決に取り組んでおり、このようなグローバルな課題に対しては、住友生命単独での活動に加え、国内外の機関投資家と協働していくことが重要と考えている。
そのため、今般、「Spring」および「NA100」に署名することを決めた。今後、当該イニシアティブの活動への積極的な関与等を通じ、知見の向上を図り、当該課題をテーマとしたエンゲージメント活動(企業との対話)のレベルアップに繋げていく。
2.住友生命のサステナビリティへの取組み
住友生命は、「住友生命グループVision2030」にて「ウェルビーイングに貢献する『なくてはならない保険会社グループ』」を2030年時点のありたい姿とし、生物多様性を含む「地球環境の改善」を「ウェルビーイング貢献領域」の1つとして掲げ、課題解決に積極的に取り組んでいる。その一環として、本年1月、TNFD Adopterに登録した。今後、TNFD提言に準拠した情報開示を進めていくとともに、生命保険事業と資産運用の両面から「地球環境の改善」に向けた取組みを推進していく。
3.加盟したイニシアティブの概要
・Springは2023年10月、東京で開催されたPRI(責任投資原則)の年次総会“PRI in Person”において設立が発表されたPRI主導の国際イニシアティブである。
・自然資本・生物多様性に関する課題の中で特に森林破壊等をテーマとし、当該課題の解決に向けた企業の取組みを後押しするため、協働エンゲージメントを実施する。
・NA100は、2022年12月開催のCOP15(国連生物多様性条約第15回締約国会議)にて、発表された欧州機関投資家団体IIGCCと米ESG投資推進NGOのCeresが共同運営する国際イニシアティブである。
・自然資本への依存が大きいグローバル100社を特定し、自然資本・生物多様性に対する目標やガバナンスなどの重要項目について、当該企業の取組みを後押しするため、協働エンゲージメントを実施する。
※Springの活動を支援する「エンドーサー」として加盟した。