ソニー生命、ダブルケア(子育てと介護の同時進行)に関する調査2024を実施
ソニー生命は、横浜国立大学 大学院国際社会科学研究院 相馬直子教授およびブリストル大学(英国) 社会学・政治学・国際学研究科 山下順子上級講師両名と協同で、2023年10月2日~10月6日の5日間、今回の調査で4回目となる全国規模での「ダブルケア(子育てと介護の同時進行)に関する調査」をインターネットリサーチで実施した。今回は、ダブルケアに現在直面しているもしくは過去に経験した人1,000名を対象に調査した。
■調査結果 概要
●【『ダブルケア』 認知度調査】
・『ダブルケア』という言葉の認知率は20%
・「数年先に『ダブルケア』に直面する見込みがある」 男性21% 女性24%
○ダブルケアラーの子どもの頃の家族の世話
・「子どもの頃から家族の世話をすることが多かった」ダブルケアラーの42%
「子どもの頃から家族の世話をすることで、自身の学業・進学・就職等に影響が出たと感じている」
子どもの頃から家族の世話をすることが多かったダブルケアラーの56%
●【ダブルケアラーに聞く『ダブルケア』の実態】
・ダブルケアで負担に感じること 1位「精神的負担」2位「家事の負担」3位「体力的負担」
「家事の負担」「体力的負担」「仕事との両立」は年代が上がるほど高くなる傾向
・ダブルケアに現在直面している人の1日の過ごし方
「育児・介護・介助・世話・見守り」に充てる時間の平均は平日では2.8時間、休日では3.9時間
「休養・くつろぎ」に充てる時間の平均は平日では2.2時間、休日においても3.7時間にとどまる
・ダブルケアの“理想”と“現実”
理想では「子ども一人ひとりのケアを最優先したい」が48%
現実では「子ども一人ひとりのケアを最優先している」は39%
・「コロナ禍に子育ての負担が増えた」コロナ禍にダブルケアに直面していた人の31%
・ダブルケアで不安に思っていること 1位「家計・経済状況」2位「子どもへの影響」3位「自身の健康状況」
「ダブルケアの経済的負担について、想定外の支出がある(あった)」ダブルケアラーの57%
●【『ダブルケア』と仕事の両立】
「親のケアと育児とが両立しやすい職場だと思う」ダブルケアに直面している有職者の70%
・ダブルケアと仕事の両立に関する“理想”と“現実”
理想では「子育て+親のケア+仕事をバランスよくしたい」が42%
現実では「子育て+親のケア+仕事をバランスよくしている」は28%
「親のケアや育児、ダブルケアを理由に、仕事をやめたことがある」ダブルケアラーの29%
親のケアや育児、ダブルケアで仕事をやめた理由 1位「職場が両立しにくい環境」、
男性では「学童保育などに入れず両立できない」「介護施設に入れず両立できない」が高い傾向
●【『ダブルケア』への備え】
・「ダブルケアへの備えを行っていない・行っていなかった」ダブルケアラーの31%
・ダブルケアラーが、ダブルケアの備えとしてやっておいたほうが良かったこと
TOP2は「親族とダブルケアの負担・分担について話し合う」「親が元気なうちに介護について話し合う」
「ダブルケア当事者がつながる場を、地域でつくることは必要だ」ダブルケアに直面している人の69%