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大樹生命、欧州評議会開発銀行が発行する「ソーシャル・インクルージョン・ボンド」に投資

大樹生命は、このほど、欧州評議会開発銀行(以下「CEB」)が発行する豪ドル建ソーシャル・インクルージョン・ボンド(以下「本債券」)への投資を実施した。本債券は、CEBが本邦投資家向けに発行する初の私募ソーシャル・インクルージョン・ボンド(※1)になる。
(※1)発行体の定める社会的課題解決を目的とする資金使途に限定した債券
CEBは1956年に欧州評議会が設立した国際開発銀行で、移民や難民、女性、子供など社会的に弱い立場にある人々の生活環境の改善に貢献している。最新の戦略的枠組みである「Strategic Framework 2023-2027」によると、CEBの使命は、社会的に弱い立場にある人々に対する支援プロジェクトへの融資を通じて、欧州における社会的な団結を促進することと定義されている。また、ジェンダー平等など分野横断的に配慮すべき点は、CEBによる全ての活動の指針となるとされている。
本債券は、CEBが策定するソーシャル・インクルージョンボンド・フレームワークに則り、低所得者向け社会住宅(※2)、教育・職業訓練、医療・福祉、雇用創出・維持のための中小企業支援などに関する融資に充当される。
(※2)住宅協会や自治体が経営管理する住宅
これまでも同社では、環境債(グリーンボンド)や社会貢献債(ソーシャルボンド)、ESG投信などへの投資を行ってきた。今後も引き続き生命保険会社としての社会的責務をふまえ、資産特性に応じて環境・社会・ガバナンスの課題を考慮した資産運用を行い、環境や地域・社会と共生し、経済・企業の安定的な成長と社会的価値の調和的な発展を目指す。
<本債券の概要>
発行体 欧州評議会開発銀行
格付 AAA(S&P)/AAA(Fitch)/Aaa(Moody’s)
発行総額 40百万豪ドル
償還期間 15年
【CEBが取り組むプロジェクト事例】
■アフターコロナにおけるマイクロクレジットプロジェクト
女性や若い起業家、低所得者層や移民の背景を持つ人々等の社会的に弱い立場にある人々は、従来の銀行システムへのアクセスが限られている。CEBは、特にジェンダー不平等の改善に焦点を当てたマイクロクレジット(※3)を提供することで、支援を行っている。
(※3)社会的に弱い立場にある人々に対し、無担保・低金利で小口融資を行う手法

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