住友生命、ヘルスケアテクノロジーズが資本・業務提携契約を締結

住友生命と、ソフトバンク株式会社の子会社のヘルスケアテクノロジーズ株式会社（以下「ヘルスケアテクノロジーズ」）は、ウェルビーイング領域における新事業・新サービスの創出と両社のお客さまへの提供価値向上を目指し資本・業務提携を行った。
1．資本・業務提携の背景
住友生命グループは、「ウェルビーイングに貢献する『なくてはならない保険会社グループ』」の実現を掲げ、ウェルビーイングサービスの提供という領域でトップランナーを目指しており、さまざまなビジネスパートナーと連携していくことで、非保険領域も含めたWaaS（Well-beingasaService）エコシステム※を拡充している。
※住友生命ではVitality健康プログラムを中心とするウェルビーイングに資するサービスエコシステムを「WaaS」と定義している。
ヘルスケアテクノロジーズは、ソフトバンク株式会社が日本におけるさまざまな社会課題に対しDX（デジタルトランスフォーメーション）での解決に注力する中で、ヘルスケア領域を推進するため、2018年10月に設立した会社である。人々の健康増進や医療資源の最適化を通じて日本の質の高い医療環境の維持に貢献することを目的に、2020年7月から、病気の予防や健康改善、健康増進に役立つワンストップのヘルスケアアプリ「HELPO」を提供している。
これまで住友生命とヘルスケアテクノロジーズは、WaaSエコシステムの子育て応援サービスの実証実験で協業をしており、今回の資本・業務提携を通じ、両社の持つサービスやノウハウを活用し、さらなるWaaSの拡充とデジタルヘルスケアの推進に向け連携していく。
2．主な協業概要
住友生命グループは、「人」と「デジタル」を融合し、お客さまの状況・状態に応じた最適な商品・サービスを提供している。また、保険だけでなく、保険以外のサービス領域まで含めたサービスの提供により、お客さまのウェルビーイングに貢献することを目指している。ヘルスケアテクノロジーズは、未病から医療に至るまでワンストップでサポートしていくことで、人々が意識せず健康になれる社会の実現を目指している。今回の資本・業務提携により、両社は以下の協業を検討していく。
a．「HELPO」とWaaSを掛け合わせることによる顧客価値の創出
住友生命グループは、2018年7月に発売した健康増進型保険“住友生命「Vitality」”の累計販売件数が150万件を突破するなど、多くのお客さまから好評で、2022年4月には「熱中症お見舞い金保険」、2023年1月には「インフルエンザお見舞い金保険」、2023年4月には保険契約とVitality健康プログラムを切り離して利用できる「Vitalityスマート」といった従来の保険にはない価値を持つ商品を提供し続けている。
これらVitalityを軸とした住友生命グループが持つ先進的な商品、デジタル活用、Vitalityの持つデータや知見と、24時間365日いつでもチャットによる健康医療相談やオンライン診療が可能なヘルスケアアプリ「HELPO」の各種サービスや、ヘルスケアテクノロジーズが雇用する医師、看護師、薬剤師等による高い専門的な知見等を組み合わせ、より多くのお客さまへ新しい価値を提供していく。
こうしたヘルスケアテクノロジーズが持つ質の高いヘルスケアサービスと住友生命グループの顧客対応力・商品開発力・デジタル＆データ活用力を掛け合わせることでオリジナリティの高い顧客価値の創出を実現し、住友生命グループのお客さまへ提供していくなど、両社のお客さまへの更なる提供価値向上を目指した相互連携を検討していく。
b．お客さまに価値のある「情報・新しいヘルスケアサービス・エンベデットインシュアランス（組込型保険）※2」など、ウェルビーイングに資する商品・提供方法の開発
健康相談データや病歴等健康基礎データを保有するヘルスケアテクノロジーズの知見と住友生命グループで保有しているヘルスケアデータを活用し、軽度な健康課題を持つお客さまには、課題に適した改善のアドバイスや商品を提供し、症状の重いお客さまには重症化予防をするサービスなどの提供を目指していく。
また、健康を維持するために定期的に心身をケアすることのインセンティブを高める組込型保険などの開発を両社で行うなど、お客さまのウェルビーイングに貢献するサービスの開発や、オープンイノベーションを推進し幅広い業種とのエコシステムの拡充を実現していく。
※2　保険を日常生活で利用するサービスや商品に組込、ワンストップで提供する保険