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生保各社、2022年度決算(案)を公表

住友、明治安田生命など生保各社は5月23日、2022年度決算(案)を公表した。業績ハイライト、ポイント等は次のとおり。
■朝日生命
<朝日生命グループ※>
(※朝日生命+なないろ生命)
<保険業績(新契約)>
 グループの保険業績(新契約)は341億円となり、コロナ禍であったが、前年度実績270億円を上回った。
 うち朝日生命単体では、営業職員チャネルにおいて医療保険が伸展し202億円となった。
 うちなないろ生命では、5月に発売した新商品が好調だったことから138億円となった。
<基礎利益>
 グループの基礎利益は63億円となり、前年度実績420億円を下回った。
 うち朝日生命単体では、新型コロナウイルス感染症によるみなし入院給付金の増加およびヘッジコストの増加を主因として133億円となった。
 うちなないろ生命では、開業から間もないため、新契約業績の伸展等に伴う事業費増加を主因として△69億円となった。

■アフラック生命
○契約状況
・新契約(個人保険分野)
 件数 831,322件(前年度比103.4%)
 年換算保険料 503億円(同104.7%)
・保有契約(同)
 件数 2323万8315件(同98.1%)
 年換算保険料 1兆3329億円(同98.2%)
○収支状況
・経常収益 2兆1121億円(同125.8%)
・経常利益 4978億円(同136.0%)
・基礎利益 3759億円(同104.3%)
・総資産 12兆9747億円(前年度末比99.3%)

■住友生命
<単体>
○新契約年換算保険料 1094億円(前年比108.6%)
○保有契約年換算保険料 2兆2596億円(前年度末比99.6%)
○保険料等収入 2兆2164億円(前年比103.4%)
○基礎利益 2363億円(同70.9%)
<グループ>
 新契約年換算保険料は、前年比28.9%増の2780億円。
 保有契約年換算保険料は、メディケア生命、海外事業(シメトラ)を中心に保有契約が増加した結果、グループ全体では3兆0422億円となり、前年度末比5.5%の増加。
 保険料等収入は前年比7.1%増の2兆5830億円。住友生命は、海外金利上昇等による外貨建一時払商品の販売増を主因に、前年比3.4%増、メディケア生命は、新契約の増加に伴い、保有契約が増加したことから、前年比41.5%の増となった。
 基礎利益は前年比22.6%減の2613億円。住友生命は、新型コロナウイルス感染症に関連した入院給付金等の支払い増加を主因に、前年比29.1%減、メディケア生命は、好調な販売に伴う契約初期費用の発生に加え、新型コロナウイルス感染症に関連した入院給付金等の支払い増加もあり、▲301億円となった。海外事業は、シメトラにおいて新型コロナウイルス感染症の影響が改善したことに加え、為替が円安に進んだことも寄与し、前年比54.3%の増加となっている。

■ソニー生命
○保有契約高 61兆1,059億円(対前年同期比6.0%増)
○保有契約件数 891万108件(同2.3%増)
○新契約高 8兆3,835億円(同 26.0%増)
○新契約件数 68万2,470件(同10.8%増)
○保険料等収入 1兆4,738億円(同7.0%増)
○経常利益 953億円(同77.7%増)
○当期純利益 1,007億円(同429.0%増)
○基礎利益 1,196億円(同9.5%減)
○総資産 15兆2,317億円(対前年度末比5.1%増)

■PGF生命
○新契約高 7,127億円(前年度比159.1%増)
○新契約年換算保険料 390億円(同194.3%増)
○保険料等収入 1兆2,428億円(同179.1%増)
○基礎利益 291億円(同157.6%増)
○経常利益 315億円(同145.1%増)
○当期純利益 222億円(同150.8%増)
○保有契約件数 67万9千件(前年度末比11.2%増)
○保有契約高 6兆3,191億円(同8.0%増)
○保有契約年換算保険料 2,804億円(同9.1%増)
○総資産 5,561億円(同11.9%増)

■プルデンシャル生命
○新契約高 2兆9,950億円(前年度比6.1%減)
○新契約年換算保険料 661億円(前年度比2.1%減)
○保険料等収入 1兆4,330億円(前年度比35.0%増)
○基礎利益 315億円(前年度比20.0%減)
○経常利益 225億円(前年度比52.8%減)
○当期純利益 148億円(前年度比55.3%減)
○保有契約高 43兆4,644億円(同0.5%増)
○保有契約年換算保険料 8,316億円(同3.0%増)
○総資産 5兆9,302億円(同3.7%増)

■明治安田生命
<単体>
○新契約年換算保険料は、外貨建一時払保険の販売量増加を主因として、前年度から57.7%増加し1631億円に。なお、コロナ禍前の2019年度(1,051億円)比では1.5倍以上の水準に増加している。保障性商品新契約年換算保険料は、新商品である「終身医療保険」「がん終身保険」の販売好調等により、前年度から10.3%増加。コロナ禍前の2019年度(418億円)を上回る水準に。
○保有契約年換算保険料は新契約の好調を主因として、前年度末から0.1%増加し2兆1705億円に。
○基礎利益は3,716億円と、前年度から14.9%の減益。保険関係損益は、コロナ関連の支払い増加、外貨建保険の標準責任準備金の積立負担の発生により37.6%の減益。運用関係損益は、ヘッジコストが上昇したものの、オープン外債の積み増し等により、外国公社債の「利息及び配当金等収入」が増加したことから15.8%の増益に。
<グループ>
○グループ保険料は、コロナ禍前の2019年度を上回る水準まで増加し、2018年度以来、4年ぶりに3兆円を上回る。海外保険事業等の保険料が初めて4,000億円を上回る水準まで増加。
○グループ基礎利益は、明治安田生命単体におけるコロナ関連の支払い増加、ヘッジコストの上昇、外貨建保険の標準責任準備金の積立負担の発生等により、前年度から11.1%の減益。スタンコープ社は、コロナ関連の支払い減少の影響等により前年度から59.5%の増益。

■メディケア生命
○保険料等収入 940.8億円(前年度比141.5%)
○資産運用収益 30.0億円(同115.4%)
○保険金等支払金 363.1億円(同253.4%)
○資産運用費用 137.8億円(同3,023,990.4%)
○経常損失 445.9億円(同146.9%)
○総資産 3404.7億円(前年度末比117.5%)

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