ソニー生命、米国カリフォルニア州南部連邦地方裁判所より、海外子会社から不正送金された資産の返還が認められる
ソニー生命が、昨年公表*したとおり、昨年5月、同社の海外子会社であるSA Reinsurance Ltd.(以下、「SA Re」とする)において、同社名義の銀行口座から同社が承認していない約170億円(約155百万米ドル)の送金が行われた。その後、同社元社員(当時SA Reに出向)が、昨年11月29日に本件に関し、詐欺罪の容疑で警視庁に逮捕され、送致、起訴に至り、また12月21日付で組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律違反(犯罪収益等隠匿罪)の容疑で追送致された。
本事案において外部送金された資産は暗号資産に転換されていたが、その後、米国において正当な権利者(所有者)に返還するための司法手続が進められ、当該暗号資産は、資産保全等の観点から米ドルへ転換され、今般(現地時間の本年7月12日)米国カリフォルニア州南部連邦地方裁判所より、SA Reへの返還を認める旨の判決の言渡しがあった。返還予定の金額は、約161百万米ドルである。