第一生命、金融庁「基幹系システム・フロントランナー・サポートハブ」支援案件を完了
第一生命は、2020年6月、金融庁が金融機関の基幹系システムに関する先進的な取り組みを支援するために設置した「基幹系システム・フロントランナー・サポートハブ」に申請し、第2号案件として支援を受けていたが、このたび、クラウド技術を活用したホームクラウド基盤の整備が完了し、本支援期間を終了したので、その概要を案内する。
1.支援期間2020年6月~2022年3月
2.支援案件
・第一生命では、保険領域のみならず、非保険領域も含めた新たな価値をお客さまに安全に提供するため、クラウドの持つ柔軟性・迅速性を活かしながら、既存メインフレームも最大限活用する基盤(ホームクラウド)の構築を行った。
・本システムは、重要なお客さまデータを管理している既存メインフレーム内の契約管理システムとの連携を維持しながら、安定稼働に必要な運用管理・セキュリティ対策などの共通機能をクラウド上に構築した。また、システムの構築~移行・運営のステップに応じて体制を整備し、データ分析基盤、お客さまとのリモート面談システム、ホームクラウド内の契約管理システム等、お客さまへ新たな付加価値を提供するCX戦略を進めている。
・今後も、CX戦略を支える本システムを活用し、4つの体験価値(保障、資産形成・承継、健康・医療、つながり・絆)へと拡げ、従来に増してお客さまに寄り添っていく。
3.支援結果
支援結果については、金融庁ホームページ(https://www.fsa.go.jp/news/r3/sonota/20220531-2.html)を参照。
4.金融庁「基幹系システム・フロントランナー・サポートハブ」について
金融庁は、金融機関による新たな基幹系システムに関する前向きな取り組みを支援するため、2020年3月、「基幹系システム・フロントランナー・サポートハブ」を設置した。本ハブでは、支援案件ごとに、法令解釈等の機能に加え、ITガバナンスやITに関するリスク管理等システムモニタリングなどの観点から、早い段階より議論することで、後押ししている。